フランスの作曲家、ジャン・ラングレーのミサ曲が好きです。
もともとフランス音楽も大好きではあるんですけど、
彼の曲でいうと室内楽ももちろんのこと、こういうミサ曲もとても良いです。
中でも彼のミサ曲で有名なのは「荘厳ミサ曲」ということになるでしょうか。
「荘厳ミサ」というタイトルのお話でいうと、
ベートーヴェンやベルリオーズなどの作品がつとに有名ですけど、
ミサ曲というカテゴリーで考えてみると、多くの作曲家が取り組んでいます。
ジャン・ラングレーはオルガニストとしても知られているので、
どうしてもそちら方面の音楽に目が行きがちになってしまいますね。
私が初めて聞いた彼の作品が彼の初期の作品の一つである、
「グレゴリオ聖歌による3つのパラフレーズ」というオルガン曲だったこともあり、
自然と耳と体がそっちへ向かってしまうのはしかたないことかもしれません。
あ、このパラフレーズもとても良い曲なので聞いてみてくださいね。
「荘厳ミサ曲」の話でしたね。
久々にこれ聞いてますけど、なんかこうグッと来るんですよね。
ミサ曲それ自体がそういう性質のものであることは承知しているんですけど、
こういう時代に聞いているからか、余計に染み込んできます。
バロックや古典ではない、やや現代的な彼らしい和声が多く登場しますけど、
かなり聞きやすく、全編を通してドラマチックな印象すらあります。
「Kylie」から「Agnus Dei」まで全5章からなる壮大な音の旅を感じました。
ミサ曲って、本当にいいものです(個人の感想です)。