2021年2月9日。チック・コリアが亡くなりました。
79歳だったってことも驚きでしたが、がんで闘病していたことも知りませんでした。
彼のアルバムは好んで聞いていたわけではないんですが、
それでも一通りのアルバムは聞いていました。
2年前に書いた上述のブログでも、1枚オススメを紹介しています。
で、もう1枚は本当に悩んだんですよ。
「Return to Forever」なんて、後に彼が作るバンドの名前にもなりましたし、
「Crystal Silence」もヴィブラフォンとピアノの幻想的な響きが心地よいですし、
「Now He Sings Now He Sobs」も、トリオの魅力を再確認しましたし、
「Piano Improvisations Vol.1」も彼のソロの実力をまざまざと見せつけられました。
上げたアルバムはどれも名盤といわれるくらいに素晴らしい音になってます。
で、なぜ「Light as a Feather」を推してしまったのか。
なんでなんでしょうね(笑)
このアルバム、ジャズというよりもかなりフュージョンよりな作品です。
後に彼の代表作の一つとなる「Spain」が初めて収録されたのもこのアルバムでした。
Return to Foreverというバンドを1972年に結成して、
フュージョン系の新たな音色を模索し始めた彼が、
このアルバムで見せたのは「ラテン」でした。
ラテン音楽がかなり色濃く反映されたアルバムになっていて、
前述の「Spain」や「La Fiesta」あたりはとても聴きごたえがあります。
この音色の根幹にあるのはチック・コリア自身もそうなんですけど、
ベースのスタンリー・クラークによるところも大きかったように思います。
時代を経て、このバンドもラテンから大きく離れていくわけですけど、
根幹にあるものは変わっていないように感じます。
それは彼が亡くなったあとも、きっと変わらないものであると信じたいです。