2020年5月24日。
ジミー・コブが亡くなったとニュースで出た。
私が彼のドラムスと出会ったのはもう四半世紀以上前の話だ。
「King Of Blue」(マイルス・デイヴィス)をあげる人も多いだろうが、
私がこのアルバムを聞いたのはずっとずっと後のことだ。
ウィントン・ケリー(Piano)、ポール・チェンバース(Bass)、
ジョニー・グリフィン(T.Sax)、
そして、ウェス・モンゴメリー(Guitar)による、
アルバム「フルハウス」が最初の出会いだった。
まだそれほどジャズを聴きこんでなかった10代の自分にとって、
このアルバムは衝撃さえ感じるものだった。
まさに「キレッキレ」の彼のドラムスはすさまじささえ感じられた。
ああ、きっとこのアルバムはずっと聞き続けるのだろうな、
と当時思ったものだが、案の定いまでも聞き続けている。
ジャズ界の最高のドラマーがまた一人亡くなった。
哀しい気分だが、アルバムの中で彼の音色はずっと生き続ける。
今日は帰ったら、このアルバムをじっくり堪能したい。