音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

現代音楽を聞く その67

日曜日に放送していた「クラシック音楽館」で、

ノルウェーのピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネスが、

ベルリン放送交響楽団との共演でモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏していました。

この時ひじを痛めていたアンスネスですが、

そんなハンデをはねのけるような演奏を披露していました。

 

そんなアンスネスモーツァルト演奏後のアンコールで披露したのが、

スペインの作曲家、フェデリコ・モンポウの「町はずれ(郊外)」の1曲でした。

ドビュッシーやサティの影響を受けたその楽曲は、

大昔に私も耳になじんだ楽曲だったので、演奏が聴けて嬉しかったんです。

 

「インプロペリア(Improperios)」とは「叱責」を意味する言葉ですが、

モンポウによるオーケストラと合唱のための楽曲です。

 


Mompou - Os Impropérios

 

亡くなった友人のプーランク(フランスの作曲家)のために書かれたこの曲は、

確かに曲のそこここに、亡き友人の印象を抱かせる内容となっていますが、

御託を排して聞いても、曲としての完成度は高いように思えます。