日曜日に放送していた「クラシック音楽館」で、
ベルリン放送交響楽団との共演でモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏していました。
この時ひじを痛めていたアンスネスですが、
そんなハンデをはねのけるような演奏を披露していました。
そんなアンスネスがモーツァルト演奏後のアンコールで披露したのが、
スペインの作曲家、フェデリコ・モンポウの「町はずれ(郊外)」の1曲でした。
ドビュッシーやサティの影響を受けたその楽曲は、
大昔に私も耳になじんだ楽曲だったので、演奏が聴けて嬉しかったんです。
「インプロペリア(Improperios)」とは「叱責」を意味する言葉ですが、
モンポウによるオーケストラと合唱のための楽曲です。
亡くなった友人のプーランク(フランスの作曲家)のために書かれたこの曲は、
確かに曲のそこここに、亡き友人の印象を抱かせる内容となっていますが、
御託を排して聞いても、曲としての完成度は高いように思えます。