音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

MAN IN THE MIRROR

マイケルジャクソンの曲は昔からよく聞いていました。

年の離れた兄が洋楽好きで、レコードやCDをいろいろ持ってたんですけど、

それを少し無断で拝借して兄の部屋でヘッドホンをして聞いていたんです。

 

Beat ItやThriller、あるいはBADあたりももちろんよく聞いていたんですけど、

自分から率先して彼の曲を聞いたのは「MAN IN THE MIRROR」が初めてでした。

それまでは兄の受け売り、というと語弊がありますけど、

兄が聞いているのをまた聞きしている状態だったんです。

 

「MAN IN THE MIRROR」というと、

北海道発のローカルバラエティ番組でのものまねを想起する人も多いでしょう。

私もあの番組は大好きなので(DVDも持ってます)、

あのシーンは本当におなかがよじれるくらい笑いましたし、

そのクオリティに驚愕した一人でもあります。

 

この曲を聞いている頃といえば、

私が渡米をするかどうか迷っている時期でもありました。

数年後に普通の高校に入学し卒業して、日本の大学へ普通に進学する、

と私の親も兄妹もそう思っていたと思います。

そうしたほうが親の経済的負担が軽くて済むこと。

そのころに芽生えはじめていた夢をあきらめた方がよいこと。

頭の中では、そういう思いが堂々巡りしていて、

でも、音楽への夢は高校進学後もずっと消えることはありませんでした。

どうしたものか、と考えている時に出会ったのがこの曲だったんです。

 

I'm starting with the man in the mirror

(僕は鏡に映る男と一緒に踏みだすんだ)

I'm asking him to change his ways

(どうしたら変えられるのかそいつに聞いてみよう)

And no message could've been any clearer

(彼の言うことは誰にでもわかることさ)

If you want to make the world a better place

(もし君が世の中を良くしたいと願うのなら)

Take a look at yourself and then make a change

(まずは自分を顧みて変えていくことじゃないのか)

 

この意訳が合ってるのかどうかは定かではないですが、

当時は英語もろくに喋れなかった自分が、

このサビの歌詞に感動をしたのは、それだけ迷いが深かったからなんでしょう。

この曲がきっかけになったのかどうかは今でもよくわかりませんが、

前に進むきっかけの一つになったことだけは確かだと思います。

 

今でもその時の苦しさが、この曲を聞いているとまざまざとよみがえってきます。

そして、私は涙するんです。

 


Michael Jackson - Man In The Mirror (Official Video)