音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

洗足ゲーム音楽ブラスに寄せて

このブログは、
本日、2018年11月24日(土)に行われた、
「洗足ゲーム音楽ブラス」の第2回演奏会の感想ブログです。

なんですけど。
ちょっと違うお話からさせてください。

今回のこの演奏会で、
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(以下、BotW)の演奏が行われました。
私自身はすでにこの洗足ゲーム音楽ブラスの演奏会より2日前に、
公式のゼルダの伝説コンサートに参加いたしましたので、
比較という意味でもこの演奏会には参加したいと思っていました。

私はゼルダの伝説シリーズが大好きです。
BotWも発売から4日後には最初のエンディングを見て、
そこから今に至るもまだプレイし続けているという稀有なタイトルとなっています。
年齢のせいか、最近涙腺が緩みっぱなしということもあって、
このBotWでも涙腺を大きく刺激されっぱなしでありました。
DLCダウンロードコンテンツ)として配信された「英傑たちの詩(バラッド)」は、
ほぼ泣きながらプレイしていたくらいです(笑)

なので、今回の演奏会の目的もBotWでした。
もちろん他のタイトルもプレイ済みのものはありますし、
そちらを楽しみにしてる人も大変多かっただろうとは思うのですが、
前述のとおり、私の中ではまずBotWありきだったんです。

そんな、少し不純な動機ではありましたが、
今回の演奏会の最後に20分もの大メドレーを聞けたのは本当に嬉しかったです。
耳コピで個々まで音色を再現された、アレンジされたのは驚きでしたし、
ブラス、つまりは吹奏楽での演奏ということで、
弦楽が入ってないことも少し不安材料ではあったのですが、杞憂でした。



洗足ゲーム音楽ブラス 2nd Concert
2018年11月24日(土)
開場:13:00 開演:13:30
横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール

プログラム

クロノトリガー
ボケットモンスターブラックホワイト・ブラックホワイト2
MOTHER2
UNDERTALE

~休憩~

スーパーマリオオデッセイ
洞窟物語(小編成)
カービィのエアライド
ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

アンコール
モンスターハンターワールドより「星に駆られて」
(メインテーマソング)


最初は前方ブロックで聞いてみました。
ブラスでのえんそうということもあり、
中ホール規模の今回のホールでは後方から聞くのが理想ではあったのですが、
前半は奏者の表情や演奏に注目してみようと決めていました。

1曲目の「クロノトリガー」では、
「予感」のピアノをバックに曲が展開していき、
気がつくと「ガルディア王国千年祭」の賑やかな曲へ変わってました。
団員が一斉に「はっ!」と掛け声を上げるのもニヤニヤして聞いてましたし、
「カエルのテーマ」の荘厳な音色に奮い立ったりしていましたが、
やっぱり前方過ぎて音がキンキンしてしまってました。
私の耳の問題も若干あるので、仕方ないところではありましたが。

2曲目の「ポケモンBW、BW2」ですが、
私自身ポケモンはほとんどプレイしていないので感想書きにくいところですが、
近くにいた女の子5~6人組の人たちが異常なほど興奮していて(笑)、
1曲目では消極的だった曲前の拍手も、
ポケモンをやる前には手が痛くなりそうなほど盛大に叩いてました。
隣の女の子と手をつないで曲に合わせて振ったり、
小声、あるいはささやくような小さな声で隣に話しかけたりしなければ、
そっちに注意を向けずに済んだのに、と軽く思ったりしながら聞いていました。
(後半は後方に席を移動したので事なきを得ましたけど)

唯一知ってたのが「タイトル曲」だったのでそこはちょっと嬉しかったです。

3曲目の「MOTHER2」ですが、
オネットのテーマが前作のフィールド曲「Pollyanna」のイントロから始まる仕様もあってか、ちょっと嬉しかったですね。
サターンバレーの曲の再現度の高さも驚きましたし、
スノーマンも鈴の音が印象的でしたが、
近くのお客さんが開演前に「スノーマン、ジェフの故郷じゃない」と、
はっきりとした声で隣の人に自慢気に話されていたのできっと違うんでしょうね(笑)
(パンフレットに「ジェフの故郷」って書いてあったので・・・)

前半最後の「UNDERTALE」。
前述の女の子グループもMOTHER2では無反応でしたが、
このUNDERTALEはポケモン並、いやそれ以上に興奮してるようで何よりでした。
別の演奏団体さんの公演で完成度の高いUNDERTALE楽曲を聞いてたこともあり、
それほど期待せずに聞き始めたのですが、すいません、謝ります。
大変このゲームへの愛情を感じる演奏でした。
泣く泣くメドレーから削除した曲も多かったと思いますが、
ボス曲を中心に、ツボをおさえた選曲で嬉しくなりました。
ASGOREのあとでFallen Down(Reprise)を入れてるのもニヤニヤしましたし、
曲の最後をタイトル(ドーン!という音)でしめるというのも画期的だったと思います。
あまり途切れること無くメドレー形式で一気に駆け抜ける構成も良かったです。
パンフレットでは「賛否分かれるアレンジ」と編曲者の方も書いてましたが、
どんなに原曲に近いアレンジをしたところで賛否は必ずありますから全く気にすることはないと思います。


そして15分間の休憩です。
やはり響きが少し気になってしまったので席を移動することにしました。
幸いなこと、と書いてしまうと奏者の皆さんに失礼ですけど、
600近い客席の真ん中のブロックはほとんど埋まってましたが、
1階前方の左右には割と空席がありましし、一階席後方も少し空いてました。
もう少しお客さんを呼べるクオリティはあると思うんですけど、
やっぱり宣伝不足という理由もあるのかもしれませんね。


後半1曲目は「スーパーマリオオデッセイ」。
発売前に配信された歌がビッグバンド風の楽曲になっているので、
今回の洗足ゲーム音楽ブラスにはぴったりだな、と感じました。
「ダイナフォー」が本当に大好きな曲で、
サントラでもこの曲をよく聞いてたから、この選曲は嬉しかったですね。
原曲はフルオケでの演奏ですが、ブラスでもその魅力は健在です。
全体的に金管が大活躍(という名の酷使)だったので、
トランペットセクションの人たちを始め、大変だったろうなと(笑)
バンド演奏からの「ニュードンクシティ」のつなぎが完璧でした。
(たぶんこのつなぎ部分だったと思うんですけど、違ってたらごめんなさい)

普通メドレーで曲と曲を繋ぐ場合って、
ロングトーン(楽器の長い音)を使うことが多いんですが、
このマリオデのここのつなぎは展開も素晴らしく、そこはほんとに興奮しました。
アレンジされた方のセンスを存分に感じることができて嬉しかったです。


2曲目は「洞窟物語」です。
総勢50名近くいたメンバーの大半が退場し小編成での演奏となりました。
木管金管セクションで13名、打楽器で3名の計16人でしたね。

私もその昔プレイしていたんですけど、クリアしたかどうかおぼえてません(笑)
音楽も特徴的でレトロ感満載の良いゲームだった記憶は残ってます。
今回の演奏構成も人気曲を中心としたものになっていて、
メインテーマである「大農園」や「わんぱくロボ」など、
その軽快な音色は小編成にぴったりな印象を受けました。
最後に演奏されたランニング・ヘルは、若干トラウマですけど・・・

3曲目は「カービィのエアライド」です。
レースゲームということもあり、かなり忙しい曲多めでしたね。
このゲーム、プレイしたかしてないか未だに記憶が定かではないんですけど(笑)
サンドーラのBGMは大好きです。今回の演奏には入ってなかったですが・・・

演奏の最後に「グリーングリーンズ」のアレンジが入ってたのは嬉しかったですね。
どうやら編曲者の癖のようなもので、
「そのゲームのフレーズを最後に持ってくる」ってのがあったのだそうです。
(MCをされていた編曲者御本人談)


最後の演奏は「ブレスオブザワイルド」です。

まずはピアノ演奏、本当にお疲れ様でした。
このゲーム自体がピアノを主軸とした曲が多く、
特に魔獣ガノン戦での荒ぶるピアノは見てて大変そうだなと思っておりました。
あと、メインテーマの流麗なピアノに顔がほころんでいました。

たぶん編曲者の方はリーバルがお好きだったとお見受けします。
ダルケルもウルボザも短めのアレンジだったのに対して、
リーバルはDLC版の荘厳なバージョンをアレンジされてましたから。
いや、とても良かったんですけど!泣いたんですけど!(笑)

鳥人間チャレンジの音楽が入っていたのは嬉しかったですね。
あの曲、本当に大好きでして。ホンモノ聞いてるようでした。

全部の曲について書きたいんですが、それはやめときます。
ぜひとも次回はDLC編をお願いします。


そしてアンコールはモンスターハンターワールドからメインテーマですね。
モンハンワールドは一応プレイ済みクリア済みではあるのですが、
今回の選曲の流れから、まさかのモンハンは嬉しかったです。
しかもメインテーマである「星に駆られて」。そりゃ涙腺に来ます。


感想垂れ流しただけの内容のないブログになってしまいましたが、
演奏スキルはとてつもないものがありました。
金管の安定感(全部)、打楽器の安定感(特にティンパニ、ドラムス)、
そして木管の超安定感(全部)が素晴らしかったです。

東京藝大の文化祭でもゲーム音楽が取り上げられていて、
洗足学園でもこうしてゲーム音楽を奏でる機会が増えてきたというのは、
聞く側からしてもとても嬉しい事象ではないかと思います。
プロの卵、というと少し語弊があるかもしれませんけど、
演奏スキルが高く、ゲームへの愛を存分に感じられる演奏会は、
きっと需要はこれからもあるだろう、と思います。

アンコール含め9曲中7曲の編曲をされたMCの三原さん、
そして2曲の編曲を見事やってのけたオーボエの小川さん。
そして代表の青山さん。素晴らしい指揮をされた竹内さん。
さらには奏者の皆様、会場スタッフの皆様。
とても素晴らしい演奏会をありがとうございました。

ぜひまたお願いします!!!

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