今までこのシリーズで語らねばと思ってて、
ずっと避けていた作曲家がいます。
矢代秋雄(やしろあきお)さんです。
私の中で彼の音楽に占める割合はけして小さくありません。
だからこそ、安易な紹介にするのがためらわれて、
今まで紹介していなかった、とも言えます。
音大で出会った彼の作品「交響曲」を聞いた時、
背中に電流が走ったような感覚にとらわれたことを思い出します。
Akio Yashiro - Symphony (1958)
この曲の楽譜を見せてもらう機会が学生時代にあったんですけど、
その精密で隙のない楽譜に圧倒されました。
私が学生時代に愛用していた、矢代さんの和声学の教本は今でも大事にとってあります。