音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

MUSICエンジン第五回演奏会 UNDERTALE

このゲームとの出会いのお話をします。

2年以上前のことです。
アメリカに住む友人が今までにないくらい強くすすめてきた、
というのがこのゲームとの出会いです。

まだUNDERTALEが日本でこれほど大ブームになる以前の話です。
最初に英語版でやり始めた途端に大ハマりし、
気がつけば3周くらい一気にやった記憶があります。
その後も非公式日本語版→公式日本語版と渡り歩きました。

その後、口コミやネットでの高い評価などもあり、
日本でも多くの方に知られるタイトルとなりました。
ゲームのMOTHERシリーズや東方シリーズなどに影響された作品であり、
そのシステムや秀逸なストーリーもさることながら、
全編を彩る音楽もかなり人気が高いものとなっています。

そんな音楽をぜひ生演奏で聴いてみたい。
以前にも同作品の演奏会は、いろいろな演奏団体であったみたいなんですが、
今回初めてUNDERTALEの演奏会へ参加させて頂きました。



MUSICエンジン 第五回演奏会 UNDERTALE
2018年5月19日(土)
昼公演 開場1315 開演1400
夜公演 開場1715 開演1800
東京オペラシティ コンサートホール


演目(夜公演 Ver.)

プレコンサート
本物のヒーローとの戦い  [Battle Against a True Hero]
"NEO"の力  [Power of "NEO"]
MEGALOVANIA
スタートメニュー  [Start Menu]


M01
むかしむかし・・・  [Once Upon a Time]
いせき  [Ruins]
緊迫のとき  [Anticipation]
ENEMY APPROACHING!  [Enemy Approaching!]

M02
ホーム  [Home]
ケツイ  [Determination]
心の痛み  [Heartache]
おちてきた子  [Fallen Down]

M03
サンズ  [sans.]
ニャハハ!  [Nyeh Heh Heh!]
雪景色  [Snowy]
スノーフルのまち  [Snowdin Town]
いらっしゃいませ  [Shop]
Bonetrousle

M04
DATE START!  [Dating Start!]
DATE DANGER!  [Dating Tense!]
DATE FIGHT!  [Dating Fight!]
もしかして・・・  [Premonition]

M05
アンダイン  [Undyne]
ウォーターフェル  [Waterfall]
逃げろ!  [Run!]
やすらぎの水辺  [Quiet Water]
思い出  [Memory]
ぬあああああ!  [NGAHHH!!]
彼女がピアノを弾いている  [She's Playing Piano]
正義の槍  [Spear of Justice]


Intermission(幕間曲)
みすぼらしい家  [Pathetic House]
まったり  [Chill]


M06
アルフィー  [Alphys]
イッツ・ショータイム! [It's Showtime!]
メタル・クラッシャー  [Metal Crusher]
スパイダーダンス  [Spider Dance]
ああ!運命の人よ!  [Oh! One True Love]
ああ!とらわれの恋人よ!  [Oh! Dungeon]

M07
コア  [CORE]
華麗なる死闘  [Death by Glamour]
愛するファンのみんなへ  [For the Fans]

M08
UNDERTALE  [Undertale]

M09
Bergentruckung
アズゴア  [ASGORE]
最高の悪夢  [Your Best Nightmare]
フィナーレ  [Finale]
ひとつのエンディング  [An Ending]

M10
真実  [Here We Are]
アマルガム  [Amalgam]

M11
小さな衝撃  [Small Shock]
おちてきた子(リプライズ)  [Fallen Down(Reprise)]
あきらめないで  [Don't Give Up]

M12
夢と希望  [Hopes and Dreams]
SAVE the World
彼のテーマ  [His Theme]

M13
再会  [Reunited]
自由  [Respite]
全員、集合!  [Bring it in, Guys!]
これでホントにサヨナラ  [Last Goodbye]


アンコール
強敵たち  [Stronger Monsters]
はじまりの前  [Before the Story]



今回私が参加したのは夜公演でした。

どうやら昼公演とはプレコンサートやアンコールが違うみたいです。
昼公演ではアンコールで流れていたらしいのですが、
夜公演のプレコンサートでいきなりMEGALOVANIAとか流れてきて、
心の中で叫び声をあげてました(笑)。
2公演続けて見た方だと、その構成にニヤリとしたのでしょうね。

あと、パンフレットの後ろの方にあるリストを見て、
夜長オケの中村さんがオーケストレーションで参加されているのを見て、
ああ、なるほどな、と思う部分と、えー!と驚く部分の両方がないまぜになりました。
どの程度まで中村さんが楽曲に関わられたのかは定かではありませんが、
聴いてて気持ちよかったのは確かです。

前回の第四回の演奏会のときよりもかなりオケの人数が増えてました。
前はコントラバス一人だったのに対して今回は6人も・・・
ホールが大きいことや、楽曲の編成等の理由によるものなのでしょうか。
そのへんの意図は私にははかりかねますけど。


プレコンサートが終わって、本編がはじまり、
M01からほぼストーリーに沿って演奏されていきます。
私はサンズという骸骨のキャラクターが好きなんですが、
編曲者、もしくは楽曲の選曲構成をされた方は、
アンダインが好きなのかな、とちょこっと思ったりしました。


原曲は割と8ビットテイストのある曲が多いんですよね。
あと、いろんなテーマ曲がそこかしこにアレンジされて登場します。
ゲーム序盤に登場するフラウィの曲(Your Best Friend)が、
とある戦闘曲でアレンジされて出てきたりします。

こうしたフレーズの使い方が、
作曲家の浜渦正志さんの手掛けられたサガフロンティア2のそれを彷彿とさせます。
少ないフレーズでゲーム楽曲を作成、構成するという点で、
サガフロ2はかなり抜き出ている稀有な作品ではあるのですが、
このUNDERTALEにも同じようなニオイを私は感じました。
オープンニングの曲(Once Upon a Time)もそこここに出てきますし。


思い入れのある曲はとても多いんですが、
前半で言うと「Heartache」「Snowdin Town」「Spear of Justice」あたりでしょうか。
もちろんどれもこれもアレンジも含めて素晴らしかったですし、
演奏もクオリティの高いものだったと思います。

後半では「Undertale」「Don't Give Up」「SAVE the World」あたりは大好きです。
Hopes and Dreams、His ThemeやLast Goodbyeあたりは涙出まくってましたけど(笑)。


演奏というと、
大きな編成のオケではあるのですが、楽曲の特性上、
ピアノソロや室内楽の響きがそこかしこに散りばめられています。
中でもピアノの方はほぼ出ずっぱり弾きっぱなしということもあり、
演奏ご苦労様でした、とねぎらいの言葉をかけたいくらいでした。
あと、ドラムス、パーカッションの方も大変だっただろうな、とか、
それを言うと弦楽の皆さんもご苦労がお有りだったろうとか、
いやいや、金管木管も・・・と話がつきません。

演奏のペースメーカーでもあるドラムスの方はかなり神経使ってたかもしれないですね。
指揮者不在での演奏でもあったので、
ペースメーカーがズレてしまうと演奏全体にも影響が出ます。
途中何度かドラムスとズレてしまったところもありましたね。
昔とったなんとやら、とはよく言ったものですが、
前職の影響なのか、そうしたところには耳がよく働いてしまいます(笑)。

個人的にシンセの音色がいいアクセントになってたと思います。
原曲に近い音色が登場することで、観客側もハッとしてましたからね。
あと、砂嵐の音もシンセの方が両手を使って担当されてました。
あの動きが可愛らしくてついついそこばっかり見てしまった私がいます。
すいません・・・


いつものブログなら、
ちゃんと曲順に合わせて詳細な感想を書くんですけど、
今回はこういう形で書かせて頂きました。
きっと別の誰かがちゃんとした詳細な感想を書いてくださるでしょうから。


演奏された皆様、スタッフの皆様、
本当にお疲れさまでした。
夜公演前のあの行列を見たときにうんざりしてしまったのは事実ですが、
テキパキと行列を処理されているスタッフを見て、大変だなと思いました。
なので、公演開始前には物販で買い物ができなかったのですが、
休憩中に運良く早めに列に並んでお目当てのCDを購入できました。


あとでゆっくりと聴かせていただきます。

また機会があればMUSICエンジンさんの公演におじゃまさせていただきます。
本当に素晴らしい演奏をありがとうございました。