音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

熱意とテクニック

昨日とあるコンサートに行ってきました。

で、そのあとで友人3人と感想戦をしたんですね。

(コンサート終わった後にその感想を言い合うことです)

そこで友人二人が言い合いになったんですけど、

 

A「やっぱりプロのオーケストラは上手いよなぁ」

B「アマチュアでも上手いところはあるよ」

A「でも、アマチュアって熱意だけじゃないの?」

B「そんなことないよ」

A「熱意だけあってもテクニックがないと辛いよね」

B「そんなことないよ」

私「まあまあ・・・」

 

という会話が交わされました。

 

私自身は友人Aの意見に同意するところが多いんです。

マチュアのオケってピッチが合ってないところも多いですし、

そうなると聞くに堪えなくなるんですよね。

こういう時に「音感ないほうがいい」って思うんですけど。

 

クラシックでもサブカルでもアマチュアが台頭してきて、

いろいろと自発的に演奏企画を立てているところも多いですが、

無料有料問わず、聞いてて納得することってほとんどありませんでした。

そういう本音を言ったり書けたりするわけにはいかないので、

ブログなどには「素晴らしい」とか「良かったです」とか、

無いことないことバンバン書いてました(笑)。

そういうことをしてたから体壊したわけですけど・・・

 

厳しい言い方になりますけど、

結局「聞けるものを聞きたい」んですよね。

アレンジがつまらなかったり、演奏が下手だったり、

そういうのを無料であれお金を払ってであれ聞こうとは思いません。

確かに熱意があることは認めます。

その作品に愛情があるってこともわかります。

 

ただ、熱意だけではどうしようもないこともあるんです。

その熱意にテクニックが伴っていないと、

それは音楽ではなくただの「音」になってしまいます。

 

内輪だけでワイワイやるならまだしも、

それを不特定多数の人に聞いてもらおうとするならば、

やっぱりちゃんと聞けるものを聞きたいです。

せっかく大きな会場もお金を出して借りて、

仕事などを抱えながら少ない練習時間を捻出し、

苦労に苦労を重ねて本番を迎える気持ちもわからなくはないですが、

観客からするとそういう苦労が見えてしまうと、

その半数は萎えてしまう可能性があると思うんですよね。

お客さんは苦労をみたいのではなく音楽を聞きたいはずですから。

 

ただ、そういう苦労話が大好きな人がいるってこともまた事実です。

マチュアオケが企画する演奏会に足しげく通う方もいらっしゃいますし、

そうした演奏に賞賛を与える方もいらっしゃいます。

そんな方々を否定するつもりは毛頭ありません。

 

熱意だけではどうしようもないこともあります。

テクニックだけでもどうしようもないところがあります。

その両方をバランスよく持ち合わせている方のことを、

総じて「プロ」っていうのかもしれないですね。