以前このブログで「想像力と対価」というタイトルで書かせてもらいました。
等価交換の話だったり、伊坂幸太郎さんの小説の話だったり書いたんですが、
その中で、基本プレイ無料ゲームのことを少し書いたんですね。
あそこであまり語れなかったことを補完したいと思ったんですけど、
そのキッカケとなったのが、先日任天堂がiOS向けに配信を始めたゲームです。
あと、つい先程Twitterで流れてきたブログも読ませて頂きました。
少し感情的に過ぎる気もしましたが、
それだけゲームというものを愛しているのだな、ということがひしひしと伝わってきて、
大いにうなずける内容だったんですね。
その中に書いてあったのが、
前述の先日配信を開始したゲームのレビューが相当ひどいものだったということなんです。
大手ネット通販でもその商品紹介ページには感想などを書くコメントやレビューがありますよね。
あまり参考にならない意見が多い、と私などは思ってて、
やっぱり自分で購入して試さないとその商品の真価はわからないものと割り切ってるので、
基本的にああいうレビューは見ないようにしてるんですよ。
商品に対する不平不満ならまだ分かるんですが、
その商品の梱包や配送への不満などをそこに書いている人が結構いて、
そういう「商品とは全く関係ないところで低評価をする」ことが当たり前のようになってるので、
ああ、レビューってほんとうに参考にならないな、と改めて思ったんですが。
基本プレイ無料ゲームの利点は、
スマホ(iOS、Android)とネット環境さえ整っていれば、
誰でも気軽に始めることが出来ることだと私は認識しています。
ただ、その「基本プレイ」ってのがなかなかの曲者でして。
今からそれほど遠くない昔の話です。
ゲームをするためには据置機や携帯機などのゲーム機を買う必要があって、
遊びたいソフトを遊ぶためにはある程度の投資が必要でした。
そのゲーム機でしか遊べないゲームや、
多くのゲーム機でマルチに発売されたゲームなどいろいろとあったんですが、
そういうことが弊害となって、
ゲームハード論争、というアホらしい痴話喧嘩みたいなのも発生したみたいですけどね。
比較検討するならともかく、比較も検討もせずに、
根拠のほとんどない論争を未だにやってるらしいですけど、
そういうのを見ているほど私も暇ではないので、ああいう輩はスルーしてます。
この当時、まあ今もそうなんですけど、
ゲームは基本的にはパッケージで売られています。
ダウンロード版というのもありますが、基本的にはパッケージと同等の扱いと思います。
つまり、ゲームは基本プレイも含めてすべて有料だったんですね。
私のようなアラフォー世代もそうですし、私よりも下の世代もそういう認識が強いはずです。
ゲームを作る会社は「開発」に時間と労力をかけて、
それで完成したゲームをお客さんが「購入」します。
作ったものを購入する。
例えば、ラーメン屋に行ってラーメンを注文して、
店主が腕によりをかけてラーメンを作りお客さんである我々がそれを食す。
事前に食券を買うシステムであれ、後から伝票をレジに持っていくシステムであれ、
どちらにしても、作ったものに対して対価を支払うというのは、
考えてみたら普通に我々がやっていること、でもあります。
今回のゲームのレビューっていうのを私は見てません。
なのでどういう意見が書かれているのかわからないんですが、
先述のブログの内容を見てみると、
「高い」とか「全部無料じゃないのか」といった声があったみたいです。
では、考えてみましょう。
「高い」と発言しているということは、
他のゲームをプレイしている、または過去にしていた人ということになります。
そうでなければ比較検討が出来ませんからね。
具体的に何と比べて高いのでしょう。
「全部無料じゃないのか」と発言しているということは、
他のゲームは全部無料である、という認識を持っていることになります。
そうでなければ、こんな言葉が出てくるわけがないですからね。
私はそのゲームをプレイできる環境にない人です。
そして、ゲーム内容については動画などで少しかじった程度です。
だから、そのゲームが面白いか面白くないかを判断できる立場にはありません。
というわけで、この任天堂が配信したゲームが、
その金額に見合ったものなのか見合ってないものなのかは、
それをプレイされた個々人に委ねられる結果になるわけです。
なので、「高い」と書かれている人の判断を咎める理由は私の中にはないわけです。
「全部無料じゃないのか」「全て無料で提供しろ」といった声については、
それも個人個人の意見なので判断を委ねるしかない、とは思いません。
ラーメン屋の例を書いた通り、完全無料で出来るゲームなど存在しないからです。
広告だったり何かしらの仕組みがあって、我々が支払いをしないようにはなってますが、
その実、メーカーにはその何かしらの仕組みで収益が入っています。
じゃあ、この任天堂が配信しているゲームにも、広告を出せばよかったのでしょうか。
そうしてゲームをする側に負担を一切かけない仕組みにすれば良かったのでしょうか。
任天堂がそんな選択をするとは私には思えません。
いろいろと検討をしていって最終的にこういう形でリリースをしたのだと思ってます。
そしてその判断は間違っていないとも思ってます。
事前にこのゲームについては買い切り型であるとアナウンスされています。
無料で3つのステージが遊べる、というだけでも相当過剰奉仕であると私などは思うのですが、
そこの認識は個人個人で違うのでそこは別にいいです。
ただ、「この程度のゲーム、無料じゃなきゃやらない」という意見は、
どう考えてもおかしいと思わざるを得ません。
こういう考え方をしてしまう、ということ自体が、
私からすると「基本プレイ無料ゲームの弊害」であると思っているんですけど、
この程度、というのは具体的にどの程度なのか、
じゃ、どの程度ならお金を払うのか、そのあたりを詳しく聞かせてほしいです。
ちょっと見方を変えてみます。
任天堂が開発をした、というだけでアンチ任天堂側には格好の獲物であるはずです。
何か欠点を見つけてそこを徹底的にたたき続ける。
今回の買い切り型での配信なんて、
アンチという狼に肉片をたくさん投げ入れているようなものですから。
たたくことが目的と化してしまい、内容のないクレームとなってしまいます。
実際に大手ネット通販のページでも、
アンチが書き込んだと思われる不当でどうしようもないレビューが散見されてるみたいです。
今回のゲームのレビューでもそういった人が少なからずいる可能性もありますよね。
話がそれそうなので戻します。
高校生もそうですけど、最近では小中学生も持っているスマホ。
まだお小遣い制でそれほど自由に使えるお金がないお子さまが大半かと思います。
そんななかでのあの金額です。そりゃ驚きます。
任天堂が誇るあのキャラクターのゲームですから、ネームバリューは申し分ないですし、
それだけ期待も大きかったんだろうと推察します。
事前にアナウンスがあったとはいえ、
配信日当日、あるいはダウンロードしようとしたその時にその事実を知った方もいることでしょう。
だからこそあれだけの拒否反応が起こってしまったのだ、とも考えられます。
再三申し上げているとおり、ゲームは無料ではありません。
「基本プレイ無料」と書いてはいますが、すべて無料ではありません。
ガチャといわれる有料クジのようなシステムで、
5桁や6桁の投資をされた人も数多くいると聴いたことがあります。
私はミストウォーカーというゲームメーカーが提供しているスマホゲーのみやってます。
課金はしたことはありません。完全無料で楽しんでます。
だから、スマホゲーにそれだけ課金をしている人がいるというのもすごいと思いますし、
私も面白いと判断したらきっと課金を続けてしまうだろうと思っているので、
これ以外のスマホゲーは手を出さないようにしています。
「基本プレイ無料」のこわさをまだ知らない、スマホゲー初心者です。
でも、きっと環境が整えば、任天堂の配信したゲームもやりたいと思いますし、
それで手応えがあればたぶん躊躇なく1200円という金額を支払うでしょう。
商品価値を決めるのは購入する我々の側だとは思いますし、
評価をするのも我々購入者だと思います。
ただ、ゲームは無料ではない、という認識だけは持ってほしいと思いますし、
スマホゲームだけがゲームではないということも考えてみて欲しいです。
はぁ・・・おかたい文章書いたら肩がこりました 笑
でも、言いたいことの半分も書いてませんけど・・・^^;