音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

少しの虚無感を抱えながら

感情のおもむくままに、
先日亡くなられた任天堂の岩田社長に宛てた文章を投稿しました。
今読み返すといろいろな齟齬が見られてとても恥ずかしいのですが、
これも「あの時のわたし」であることは事実なので、
そのまま残しておくことにしました。


まだ少し、偉大な日本人を失った虚無感を抱えながらではありますが、
冷静さを意識しつつちょっと思ったことをつらつらと書いてみようかなと思います。


新聞の記事の書き方で賛否あるみたいです。
新聞社名を書くのは避けますけど、
任天堂という会社に私怨でもあるかのように書く記者がいるそうです。
私自身まだその記事を読んでいないので評価しようがないんですけど、
「別にいいんじゃない?」というのが今の私の率直な意見です。
確かにゲームファンからすればそんな記事は唾棄すべきものなんでしょうけど、
今回の訃報をどう感じたのか、というのは人それぞれではないかと思うんです。


私自身、マスコミに対する不信感はずっと持ち続けていて、
おいそれと新聞なんかに書いてあることを鵜呑みにはしなくなったんですけど、
それでも情報を入手するという点では、あらゆる視点が必要であると思っています。
捏造であれ虚報であれ、どんな情報でも何かしらの「意図」があるはずです。
そんな意図を読者がどう判断するのか。それも人それぞれです。
嘘を鵜呑みにしてしまうかもしれないし、真実を見逃してしまうかもしれません。


意図的に嘘を垂れ流しているマスコミには辟易とはしますけど、
それを嘘であると見抜く力、
というよりも情報を精査する能力を我々も持つべきなのかもしれないです。


知りたい情報が容易く手に入るこの時代ですから、
玉石混淆、様々な憶測なんかも飛び交っています。
それらを回避し続けることは難しいんじゃないかな、と思うんですよね。
だからこそ「自衛」という事が必要になってくるんじゃないかなと。

大前提として「報道は中立を護るべき」というところは
もちろんただしていくことではありますけど。


話が大きくなりすぎましたけど、
幅広く情報を入手するという点においては、
こうした意図した批判的な情報も仕入れておくことは決して無駄ではないと思います。


そもそも、岩田さんはこの自分の病気をどのあたりまで公表していたんでしょうか。
4月のNINTENDO DIRECTの時のやつれ具合を思い出すと涙が出てきそうなのですが、
きっと岩田さんに近しい人たちは事前に病気のことは知っていたのかもしれないですよね。
だからこそ、森本さんという後継者を指名したわけですし。
自分に残された時間があまりないことを感じていた岩田さんが、
いろいろと布石を残していたのかどうかは定かではないんですけど、
準備はしていたんじゃないかなー、と漠然と考えています。

#ThankYouIwata 

このハッシュタグTwitterでいろんなメッセージやイラストを見ることが出来ます。
それらをちょこっとだけ見させていただいたんですけど、
本当に岩田さんって愛されていたんだなー、とおもいました。
糸井さんのWEB上でのメッセージも本当に泣けましたし、
数多くの愛あるイラストに胸が一杯になりました。


わたし自身の気持ちは前回のブログですでに書いてしまっているのですが、
それでも、それだけ思いの丈をぶつけてもやはりショックは未だ癒えません。
訃報を思い出すと涙が出ますし、虚無感に押しつぶされそうになります。
それでもきっと時間とともにそんな感情が薄らいでいくんだろうな、とも確信しています。


私はゲームが好きでした。これからもゲームを好きでいられるかどうかはわかりません。
今、このことに少なからず疑問を持っている状態です。
そんな時に岩田さんの訃報を知り、自分の中にあるゲーム好きな心が膨れ上がりました。
きっとこれからも細々とではあるんでしょうけれど、
任天堂を始めいろんなメーカーから発売されるゲームに一喜一憂する日々を過ごすんでしょうね。

ユーザーへ直接自社の情報を届ける仕組みを作り上げ、
ネット動画への投稿も、グレーゾーンだった部分をすくい上げてルール作りをして、
伝説とまで言われる「MOTHER2」製作時のエピソードも残し、
その上これだけ人格者だった岩田社長。

私は信者と呼べるほどには任天堂に精通しているわけではありません。
そもそもどんな分野であれ「信者」って言われる人が私自身嫌いでもあるんですけど(笑)
ですが、幼少期から任天堂のゲームとともに育ったひとりとして、
今回の訃報はとてもショックだったですし、やっぱり悔しい気持ちがあります。
もっといろんな驚きを提供して欲しかったです。

まあ、この訃報自体最大の驚きではありましたが(もちろん悪い意味で)。


岩田さんの経営論とでもいえるものを某サイトで以前読んで、
それらを自分の中で実践していました。
当時まだ駆け出しの管理職だった私でしたが、氏の言葉はとても分かりやすく参考になりました。
そういう意味でいうと私は「岩田信者」といえるのかもしれませんが(笑)
自分でこの言葉を使うのはとても嫌ですけどね。


長々と朝っぱらから書いてしまいました。
あ、実はまだロンドンにいるんです(笑)
明後日帰国します。


最後に。
岩田さん、お疲れ様でした。
あなたの作った子どもたち(ゲーム)をこれからも遊び続けます。
もしかしたらちょっと離れてしまうかもしれませんけど、きっと遊び続けます。
本当にありがとうございました。
同じ時代に生きることが出来て本当に幸せでした。