音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

吉良知彦「ギターと鈴と譜面台と私」(1人ZABADAK)へ初参戦してきた

zabadakの曲が好きだったんです。

私が聴いていたのは、上野洋子さんと吉良知彦さんのデュオ時代。

80年代後半から93年の「のれんわけ」までの期間ですね。

当時、友人でものすごくzabadakが好きなやつがいて、

そいつがしきりに私に薦めてきたのが最初だったと思います。


ただ、そののれん分け以降、デュオの1人である上野さんが脱退し、

事実上そこから吉良さんのソロとしてzabadakはリスタートします。

その辺りからあまり聴かなくなったんです。

最後に聴いたのは今から15年前。

「TRiO」というアルバムで聴いたのを最後に離れて行きました。


そんな私がとあるアニメのOPのクレジットをみて驚きます。

狼と香辛料」というそのアニメ、OPの作編曲のところに「吉良知彦」という文字が。

吉良さんの奥様でもある小峰さんが作詞を手がけられていて、

とても吉良さんらしい曲だな、と昔の記憶を呼び覚ました、というわけです。

が、ここでもその驚きとは裏腹にzabadakに戻ることはありませんでした。


昔のデュオの頃の楽曲が本当に好きで、

「Easy Going」「二月の丘」「五つの橋」「遠い音楽」「Tin Waltz」などなど。

これ以外にも好きな曲はたくさんあるんですが、

やはりそこには「上野×吉良」という図式があったように思います。


そんな時、たまたまTwitterをやっていて、zabadakの話題をしたところ、

思った以上に反応があったんですね。

そして、それとタイミングがぴったり重なったのが、

先月Usteramで放送されていた「ギターと鈴と譜面台と私」という吉良さんのソロライブでした。


ギターと足首に巻いた鈴。それだけで1人zabadakと称し、演奏をするんです。

かなりの長時間のライブにもかかわらず、私はそのライブに魅了されました。

昔懐かしい曲から、聴いたことのない名曲まで、

吉良さんがギター一本(あと鈴も)で弾きこなす姿はすごいの一言。


※その時にはゲストとして、みとせのりこさんも参戦されてました。


ああ、これを生で聴いてみたい。久々に血が騒ぎました。

そのUstreamの放送終了後、迷うことなく次の東京でのライブの予約をしました。



とまあ、いつものごとく前置きが長くて申し訳ありませんm(__)m



昨日のことになりますが、

渋谷にある「七面鳥」というライブバーで吉良さんのソロライブが行われました。



ギターと鈴と譜面台と私@七面鳥 Vol.2

出演:吉良知彦

公演日:2014年3月3日(月)

会場:渋谷・七面鳥

時間:Open 19:00 / Start 19:30


(演奏曲目)

1.八月のパーティー

2.散歩道

3.椎葉の春節

4.無限の中のどのあたり

5.クリストファー・ロビン

6.夕焼け

7.FOLLOW YOUR DREAM

8.秋

9.WALKING TOUR

10.遠い音楽


(休憩)


11.アポロの月

12.一番好きな時間

13.マーブルスカイ

14.水の踊り

15.平行世界

16.明日からの風

17.Dreamer

18.生まれた街へ

19.砂煙の街

20.旅の途中

21.城

22.白い紙と鉛筆

23.Psi-trailing

24.月と金星

25.宇宙のラジオ

26.星の約束

27.Easy Going


アンコール

28.豊穣祝歌


※このセットリストは、

Twitter上で「ちよ」さん(@nagiknowha)が公開されていたものを、許可をいただき転載しています。



新旧織り交ぜた楽曲でした。私が知らない曲も結構ありました。

Twitter上などでリクエストを募りそれを演奏するスタイル。

ただし後半は会場に来ていたお客さんからのリクエストに直接応じてました。


今回のライブ、後で吉良さん自身が「トラブルばっかりで申し訳ない」と語っていた通り、

いろいろとトラブルがございました。

いきなり足元にあった機械らしきものから電子音が鳴ったり、

リアルタイムの録音がうまく行かなかったり、

ギターのコードがわからず途中でやめてしまったり(またやり直してましたけどw)、

歌詞があやふやになったり、などなどいろいろなトラブル(?)がありましたが、

吉良さんの魅力的な歌声とギターテクニックを存分に堪能出来ました。


個人的に思い入れの強かった「遠い音楽」を聞いた時は涙がこぼれましたし、

後年アニメで聴くことになる「旅の途中」も素晴らしかったです。

「Easy Going」では手拍子に乗り遅れそうになりましたが、懐かしくて目頭が熱くなりました。


前半である第一部で1時間10分ほど、

後半である第二部で1時間50分ほど、

総計3時間を超えるこのライブ、終わったのは23時でした(笑)


アンコールの「豊饒祝歌」はこの時初めて聴きましたが、

日本人の血が騒ぐようなメロディと吉良さんの熱唱が相まって、

会場全体が震えるような錯覚をおぼえました。


私の知らない名曲、私が知っていた名曲に、

直に触れることができた今回のライブ。

次回は3月16日に行われるみたいですが、私は別件があって行けなさそうです・・・

まだまだ不勉強だったので、zabadakのアルバムを補完することから開始して、

まだ知らぬ名曲に思いを馳せたいと思います。



いやぁ、本当にすごかった、すごかったですよ、吉良さん。