音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

Incidental Music Vol.98

今年もこの日を迎えようとしています。

 

1995年1月17日、午前5時46分。

今でもそらで書くことができるこの時間。

でも、その時の記憶は少し薄れています。

有り体に言うと風化しつつあります、私の中では。

忘れてはならないこともあるのでしょう。

でも、前にも書いたと思いますが、

このことは一刻も早く忘れてしまいたいとも思ってます。

風化させてはならない、というある種脅迫めいた言葉は、

被災した人を縛り付ける錨になっているようにも感じます。

 

 

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私が心身ともに落ち込んでいたときに助けてくれたものの一つ、それが音楽です。

私に勇気を運んでくれた曲のことは以前ブログでも書きました。

 

震災から27年目の今年。

私が聞きたいと思った曲。

 

 

高畑勲監督の映画「ホーホケキョとなりの山田くん」の主題歌、

矢野顕子さんの「ひとりぼっちはやめた」でした。

意外と知られていないこの映画ですが、

映画内の音楽を担当されたのも矢野さんご本人なんですよね。

 

この主題歌にこんな歌詞が出てきます。

 

さよならだけが人生なんて 

ほんとのことかな? それだけかな?

こんにちはだってあるよね 毎日あるよね

 

1999年に公開された当時、映画館に観に行ってこの歌で泣いたんですよね。

歌自体がポップで明るい曲なのに、歌詞が考えさせられる感じがして、

胸にぐっと来たことを思い出します。

 

映画自体も良かったんですけど、興行的には振るわなかったようです。

いい映画なんですけどね。

 

このサントラ、クラシック音楽から歌謡曲から色んな音楽が使われてます。

サントラだけでも聴きごたえがありますのでぜひ。

この主題歌のインスト版もかっこよくておすすめです。

2022年元日

あけましておめでとうございます。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

思えば昨年は変化の年でした。

今年は安定の年にしたいと思ってます。

何をどう安定させるのかは何も考えてませんけども。

 

 

 

というわけで、新年早々ではありますが、

ラジオの話をしようと思います。

 

私とラジオは切っても切れない間柄、というほどでもないんですけど、

学生時代、そして大人になってからもラジオはよく聞いてました。

スマホやPCでラジオを聞ける時代が来るなんて思いませんでしたが、

そんな時代になってからは、実はそれほどラジオは聞かなくなったんです。

 

その昔、関西にいた頃、

東京のAMラジオを聞きたいと思っていろいろ調べたら、

どうやらU-SENで聞ける事がわかったんです。

有線放送というと商店などで使われる印象が強いかもしれませんが、

個人宅でも線を引き込みさえすれば聞けたんですよ。

 

「雑音リスナー」なんて言葉があった時代のことです。

(提供エリア外から、雑音まじりのラジオを聞くリスナーのことです)

 

で、私の自宅には数年、有線放送をひいてました。

もちろん、音楽もたくさん聞きましたけど、

それと同じくらいに東京や東海地方のラジオを聞いていたんです。

今にして思うと、なんでそこまで労力をかけていたのかわかりません。

情熱に任せた行動だったことは否めないと思います。

 

関西でアニソンをフルコーラスでかけ続けていたラジオ番組があります。

私はその前身番組からのリスナーでしたが、

留学やら関東への引っ越しやらいろいろな理由が重なって、

90年代後半からその番組を聞かなくなりました。

それ以前の放送は毎回120分のカセットテープで毎回録音して、

それを繰り返し聞くくらいのヘビーユーザーでした。

今でも実家にはダンボール数箱分の録音テープが残っています。

 

その番組で30年以上パーソナリティを務められた方が、

番組から勇退することを発表されました。

 

すぎやまこういちさんの訃報に接したときにも感じたのですが、

やはり世の中には永遠というものは無いんだということを痛感しています。

 

ラジオアプリで気軽にいろんな地方の番組が聞けるようになった今ですが、

やはりその番組を毎週聞くことはありませんでした。

でも、ずっと同じパーソナリティで何十年も続いているわけで、

いずれ終わりが来ることなんて微塵も思わなかったんです。

 

私の特撮やアニメの音楽知識はこの番組で培われたも同然でした。

今では年に数回、気が向いたときに聞くくらいの番組でしたが、

それでも一時期録音してまで聞きまくっていた番組でしたから、

今も頭の中がぐるぐるしています。

 

元日早々、何を書いてるんや、とお思いの方も多いでしょうけど、

人生を40年以上経験していても、やはり私は学んでいませんね。

「行けるときに行っとけ。やれるときにやっとけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元日に書くようなブログの内容ではなかったですね。すいません。

今年もマイペースに、趣味と仕事に生きることになりそうです。

あと、今年中になんとか海外へ行きたいと思ってますけど、

たぶん今年も無理そうな気配が・・・

二つの焔

お久しぶりです。なんとか生きてます。

土日関係なく働いているので、なかなかブログを書くことができず、

気がつけば一月以上も放置しておりました。

 

まあ、こういうこともあります。

 

さて、今回は趣味全開のお話です。

舞台を見てきました。そうです。新サクラ大戦the Stageです。

 

舞台のお話は以前ブログで書きました。

 

 

hw480401.hatenablog.com

 

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サクラ大戦というゲームがでたのが今から2年ほど前になります。

2019年12月だったと記憶しています。

ゲームの感想やらなにやらもたしか書いた記憶があります。

 

 

hw480401.hatenablog.com

 

よくよく考えてみれば、

サクラ大戦」というシリーズを追いかけ始めたのは、

セガサターンで発売された最初のゲームソフトからになります。

そこから歌謡ショウという、今の2.5次元の舞台のハシリみたいなものが始まり、

その当時は留学とか引っ越しとかで、

何度か行けなかった事はありましたけど、結構通ってました。

実家の神戸から通ったこともありますし、

関東に引っ越してからもたぶん通常、新春問わずに行ってました。

 

サクラ大戦もゲームはちゃんとクリアしましたし、

初代から続いたシリーズほどではなかったですが結構楽しみました。

それが舞台になるということで、歌謡ショウ好きだった私の心はうずきます。

 

旧シリーズの歌謡ショウはゲームキャラの声優さんが自ら舞台に立ち、

所狭しと暴れまわっていたものでしたが(文字通り笑)、

今回の舞台は舞台の役者さんを当てて公演が行われました。

そこにはもちろん賛否両論が巻き起こります。

私もどちらかといえば否定的な事を考えていました。

 

で、コロナによる延期を経て昨年の11月に舞台が行われました。

新規のシナリオではなく、ゲームのストーリーを追いかける形、

というところも少し不安があったのは事実です。

が、そんな不安を払拭したのは、舞台版花組の素晴らしさでした。

あ、もちろん芽組の八面六臂の活躍もすごかったです。

ちゃんと舞台の上にさくらが、初穂が、あざみが、クラリスが、アナが、

そして、支配人のすみれさんやカオル、こまちがいたんです。

すごかったです。迫力の戦闘シーンは圧巻でしたし、

音楽に合わせた殺陣も見ていて心地よかったです。

 

その後、今年の春、秋に行われたライブコンサートも楽しみ、

今回の舞台第二弾へとつながることになります。

 

少し不安でした。

 

今回から新たに加わる新キャラの4人、

上海華撃団と倫敦華撃団の面々です。

どうなんだろう、と思いました。

が、前回のスタッフが選んだ人たちだから大丈夫だろう。

そういう気持ちで北千住まで行ってきました。

 

 

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今回の舞台で印象に残ったのは、やはり新キャラの4人です。

 

もちろん花組の5人もとても良かったんです。

初穂役の高橋さんとクラリス役の沖さんの地声とキャラ声との差に驚き、

かなり原作に寄せていることに、原作への敬意を感じました。

もちろんそれはものまねということではなく、

きちんとキャラクターをそれぞれ落とし込んでいる結果なんだろうと思います。

それは、さくら役の関根さん、あずみ役の寒竹さん、アナ役の平湯さんも同様です。

 

初回の舞台でも特に印象に残った神崎すみれ役の片山さんですが、

今作でもほんとにすごかったと思いました。

立ち振舞、声音などどこを切り取ってもすみれさんなんですよ。

セリフの強弱の使い方の上手さは前回も感動したところですが、

今作でも同じようなところもあって、やはり感動しました。

 

新キャラは一人ずつ書いてみましょうか。

 

まず、歌でファンになったのはホワン・ユイ役の西田さんでした。

音楽担当の田中公平さんの太鼓判もあったので期待して見たんですが、

あの歌声は本当に素晴らしかったです。

演技には少しかたいところもあったかもしれませんけど、それはそれとして、

原作の可愛らしさが十二分に発揮された演技だったと思いました。

 

ヤン・シャオロン役の本条さん。

「虹の彼方」のあの歌声も迫力があってすごかったんですが、

お芝居パートでのあのすごく通る太い声はとても印象に残りました。

あと、ラストのお辞儀で、一番深くお辞儀していたのが本条さんでした。

千秋楽夜公演は、右よりの前方で観劇していたので、

シャオロンの顔がよく見えて嬉しかったです。

 

アーサー役の楓さんは、その立ち居振る舞いが見事でした。

一礼するときのあの仕草は、本当に高貴な人そのものでしたし、

そりゃストーカーも身ぐるみ剥がしたくなるよな、と思いました(笑)。

「円卓の騎士」での歌声ものびのびとしていて心地よく、

あと、某シーンのお笑い部分では、台詞の間が完璧でお笑いしてました。

 

ランスロット役の小松さん。

たぶん今回の4人の中で一番若い方と思うんですけど、

殺陣もすごかったですし、ランスロットそのものでした。

あと「円卓の騎士」の歌声を聞いて、本家かと思いました。

そのくらい声が似ていた気がします。もちろん上手かったです。

あと飛び跳ねたりくるくる回ったりの仕草が可愛くてニヤニヤしてました。

 

 

そして芽組です。

前回の縁の下の力持ち的な役割は相変わらずでしたが、

今回は前回よりもさらにたくさんの役割をこなしていたように思いました。

早着替えもそうですし、主要キャラ以外のすべてのキャラクターを、

たった10人でこなしているというのも相変わらず驚愕ものですけど。

 

個人的に大好きだったのは、望月八丹斎(はったんさい)ですね。

望月あざみのエピソードで出てくるんですけど、

台詞回し、立ち振舞が完全に老獪なじいさんでしたし

そして殺陣はたくさん活躍されてました。

原作のエピソードを忠実にやっていたこともありますが、

生であのエピソードはやはり大きく涙腺を刺激されましたね。

 

あと、夜叉の登場は本当に驚きました。

原作のゲームでも意味深なキャラでしたけど、

(ゲームのネタバレになるので細かいことは言いません)

舞台での夜叉はその歌声、仕草がそのものでした。

驚きました。花組との戦い、舞台最後の戦いなどは、

かなり大変だったと思いますけど、とても印象に残ったキャラクターの一人です。

 

 

私は複数回観劇したんですが、どれも違ってとても楽しかったです。

 

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以前は同じ公演を複数回見るような人ってどうも嫌いでしたけど、

その気持が少しわかった気がします。

特にこの舞台に関しては何度も見たくなりますよね。

 

千秋楽夜公演は、以前の歌謡ショウだとアドリブが入ったり、

歌唱パートでもハモリ部分が変わったりと変化がありましたけど、

今回の舞台は周到に計算され構築されているものなので、

あまりアドリブが入る余地はなかったかもしれませんね。

宴パート前のすみれさんがめっちゃハジケてましたけど(笑)

 

出演者の皆様、そしてスタッフの皆様、本当に三日間六公演お疲れさまでした。

これからも時間が許す限りは応援していきたいと思っています。

たくさんの感動をありがとうございました。

 

 

 

 

追記

以前、田中公平さんにやらかしてしまった私ですが、

(詳しくは過去ブログ参照)

今回は複数回ともにお声掛けできず、帰ってきました。

「気さくに話しかけてください」ってご本人はおっしゃってますが、

やはり雲上人の印象がいまだ抜けない私からすると、

声をかけるだけでも10000%くらいの勇気が必要です。

前回やらかしているのでトラウマになってるかもしれません(笑)

 

今度こそは「コンポラキッドから応援してます!」って言えるようにがんばります。

 

 

 

追記2

ヤン・シャオロンのチャーハンの影響で、

私も今日の昼ごはんにチャーハン食べました。

 

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公平さんおすすめのお店ではなく、

いわゆるチェーン店でのチャーハンでしたけど、

北千住で食べたそれは、とても美味しく感じました。

ありがとう、ヤン・シャオロン、ありがとう、本条さん。

Dave Brubeck / Time Outtakes 【ジャズのススメ 149】

 

Time Outtakes

Time Outtakes

  • Brubeck Editions
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亡くなって久しいですけど、

デイヴ・ブルーベックの生誕100年を記念して、

昨年発売されたのがこの「TIME OUTTAKES」です。

 

彼のピアノはもちろん好きですし、

名盤とも言われている「TIME OUT」も擦り切れるくらい聞いてます。

大好きなピアニストの一人でもあるわけですけど、

実はこのアルバムは手に取るのをためらってしまったんですよね。

 

こういう企画ものアルバムってあまり当たりではない印象もあるんです。

あくまでも私の偏見による理由なんですけど(笑)

 

ただまあ、ジャズファンならずとも知っている名曲「Take Five」の、

初期テイクが収録されているというのはかなり魅力的。

結局買っちゃいました。

 

「Take Five」といえば5拍子の名曲としてよく知られてますよね。

作曲したのはポール・デズモンド。

彼もまた名サクソフォンプレイヤーでもありました。

色んな人がこの曲をカバーしているわけですけど、

このアルバムのアプローチはかなり独特で面白いです。

私はこういうのも大好きなんです(笑)

 

ジョー・モレロのドラムスがほんとに良いです。

彼の奏でるリズムがきっとこの初期テイクの特徴のひとつなんでしょうけど、

聞いてて心地よくなりました。

 


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Barbra Streisand / I loved You

バーブラ・ストライサンドといえば、

アメリカを代表する歌手であり女優でもある有名な人です。

女優としての顔の方はそれほど詳しくはないんですが、

アルバムに関してはほとんど聞いているくらいに好きなんですよね。

 

タイトルの「I loved you」って意味深なんですけど、

彼女の歌でこのタイトルを検索すると第一に上がってくるのは、

マイアミ・バイス」などで知られる俳優ドン・ジョンソンとデュエットした、

「Till I loved you」がとても有名ですよね。あれもいい歌なんです。

 

が、私が紹介したいのはそっちじゃありません。

ひねくれものですから(笑)

 

Classical Barbra

Classical Barbra

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1976年に発売されたアルバム「クラシカル・バーブラ」。

それまでは出すアルバムが大人気だった彼女ですけど、

このアルバムは、タイトルにもある通り、

クラシック音楽の有名曲をフィーチャーしたアルバムになってます。

これまでと異色なことから、それまでのアルバムほどは売れなかったみたいですね。

 

フォーレシューマンなど、聞いたことのある作曲家の楽曲も良いんですが、

このアルバムのラストに収録されている「I loved you」が私は好きです。

最初に聞いたのは随分前、たぶん学生時代だと思うんですが、

その頃からこの曲ばっかり繰り返し聞いてた記憶があります。

 

作詞作曲は、クラウス・オガーマン。

ジャズを知っている人なら一度は耳にしたことがある人だと思います。

有名ジャズアーティストに楽曲を提供したり一緒に演奏したり、

その界隈ではかなり知られている作曲家であり、

私なんかはどちらかというと映画音楽の方で名前を知った口です。

 

この少し異色なアルバムの中でもかなり特殊な楽曲ではあるんですけど、

それでも魅了されるのは、

やはり彼女の声とその楽曲のクオリティだからなのでしょう。

 

どことなく某教授のような曲だな、とも正直思いましたけど(笑)

でも、大好きです。

 


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お察しの方も多いと思いますけど、

これ、本当は「ジャズのススメ」シリーズで書こうと思ったんですが、

さすがにこれはだめだよなぁ、ということでシリーズから泣く泣くはずしました。

 

「ジャズのススメ」シリーズの続きは次回書きます!

現代音楽を聞く その104

先日、たまたまテレビを見ていたら、

日本の作曲家によるピアノ曲(あるいはピアノ協奏曲)の特集をしていました。

あまり知られていない近現代の日本人作曲家に焦点を当てて、

なかなかおもしろい試みで楽しく見ていた、はずなんですけど。

 

じつは聞きながら寝落ちをしてしまいまして(笑)

 

確か、菅原明朗(すがはらめいろう)さんの「水煙」という曲を演奏しているところまでは覚えてます。

その音がとても心地よくて、そのままテレビを付けたまま寝ていました。

 

「水煙」という楽曲は、白鳳の歌というピアノ組曲の一曲となっています。

その他の楽曲もとても良いんですが、

特に「水煙」という曲はかなり幻想的で、どことなくフランス音楽を思わせます。

彼の30歳ころの作品ということですけど、

若書きという感じは微塵もありません。

ラヴェルドビュッシーの音楽を聞きながら思い出したのは、

たぶん音の粒の感じが少し似ているからかもしれませんけど。

 

https://youtu.be/lXZ_fK0J700

 

出会いと別れ

ぼくがはじめてあのひとのおんがくをきいたのは

「でんせつきょしんいでおん」というあにめだったとおもった

まだようちえんにいってたとき

ぼくはおにいちゃんといっしょにそのあにめをみてた

おはなしはよくわからなかったけど

さいしょのうたはじぶんでうたえるようになった

さいごのうたはむずかしくてよくわからなかった

 

ぼくは小がくせいになった。

テレビでながれてくる音が大すきだった。

うたう人がたくさん出てくるテレビがすきだった。

あの人が作ったうたもながれてた。

ばんぐみのCMちゅうのおんがくもあの人がつくってた。

いろんなおんがくを作るんだなとおもった。

 

ファミリーコンピュータがはつばいされた。

さいしょにあそんだのはベースボールとマリオブラザーズだった。

友だちのいえでもぼくのいえでもたくさんあそんだ。

おそとであそぶこともあったけど、だんだん少なくなってきた。

 

3年後。

1986年。

 

おにいちゃんがゲームを買ってきた。

ぼくは「ボートピアれんぞくさつじんじけん」で遊んでました。

パッケージのイラストが見たことのある感じだった。

ドラゴンボールの作者の人がかいたんだ、とおにいちゃんがおしえてくれた。

ドラゴンボールの人が書いたから「ドラゴンクエスト」っていうんだ、

とその時ぼくは思った。

 

アレフガルドというセカイにゆうしゃがぼうけんに出る。

ラダトームのおしろ。ガライ。マイラ。リムルダールメルキド

いろんな町やどうくつを通って、りゅうおうがいるおしろにたどりつく。

ぼうけんしている時の音楽がさびしい感じがしました。

たたかっている時、どうくつに入っている時は不安な感じがしました。

 

中学生になり、シリーズの3作目が発売された。

母親の目をぬすんで、自分の部屋にあるテレビでずっとプレイしてました。

勇ましいフィールド曲、リズムカルな戦とう曲、

そしてラスボスとの戦いの音楽からフィナーレは本当に感動した。

エンディングの後に出てくるメッセージに、

僕はその時の人生で一番おどろいたと思う。

 

ドラゴンクエストにはこの人の音楽が本当によく合ってると思った。

 

 

 

 

 

私が小学生の頃からずっと今も続いているゲームシリーズ。

そして、伝説巨神イデオンなどのアニメの音楽、

はたまた、歌謡曲やテレビ番組やCMの音楽など数多くの楽曲を作られた、

作曲家すぎやまこういちさんが9月30日にお亡くなりになりました。

生きていて当たり前だと思っている人だったので、

今もまだ実感がわいてこない、というのが正直なところです。

 

このブログでドラクエ11の音楽を酷評したことは記憶に新しいですが、

それはすぎやまさんの作る音楽が大好きだったからにほかなりません。

最も尊敬する作曲家のお一人でした。

過去形で言うことがこんなに辛いとは思いませんでした。

 

 

実を言うと、すぎやまこういちさんの訃報を知ったときから、

このブログに着手していたんですけど、

どう書いて良いのか、ずっと書いては消しを繰り返していたんです。

結果、こういう形になりましたが、動揺は隠しきれてません。

シリーズ最新作のドラクエ12が発表されたのは先日のことです。

どの程度すぎやまさんが関わっているのか、はたまた音楽はどうなるのか。

なんてことを思ってられるほど、まだ心の余裕はできていません。

 

40年以上も本当にすぎやまさんの音楽にはお世話になりっぱなしでした。

個人的に9以降の音楽は琴線に触れるものが少なかったですが、

それでもずっと応援はしておりました。

ゴーストライター説だったり、すぎやまこういち複数人説だったりが、

一部のネット界隈でも話題にのぼっていたそうですけど、

そういうのは実はどうでも良くて、

後少し、もう少しだけ生きていただいて、

作曲家本人の指揮によるコンサートを1回だけ見たかったです。

 

作った音楽をたくさん耳コピして、たくさん分析して、たくさん真似をしました。

これからも残された楽曲たちは生き続けていきます。

たぶんこれからもずっとずっと聞き続けていきます。

 

たくさんの音楽を出会わせていただき、本当にありがとうございました。