イタリアの作曲家、ブルーノ・マデルナ。
私が産声を上げた頃にはすでにお亡くなりになっています。
確か50代前半で他界したと記憶しています。
イタリアの現代音楽事情にはそれほど明るくはないのですが、
それでもこうした良質な現代音楽が作られる土壌があるというのは、
個人的にも嬉しい限りです。
氏の代表作の一つ、「セレナータ第2番」は、
私が留学時代にかなり聞いていた作品の一つです。
Bruno Maderna: Serenata No.2 (1954/1956)
音源は、作曲者自らの指揮によるものです。
指揮者としても名声を得ている彼ですけれど、
この作品でもその手腕はいかんなく発揮されているように感じます。
緊張感をはらみながらもどこかユーモラスな響きのある音色は、
私が慣れ親しんだ彼の音楽の一端を示しています。