先月末にレコーディングのため渡仏しました。
その時に録音した音楽データを共有して、
いろいろと音の調整作業をちまちまと続けております。
すでに録音したものをどうやって調整するのか、
と疑問に思われる方も多いんでしょうけど、
要するに「ボリュームとタイミングの調整」なんですよね。
それぞれの楽器の音を分けて録音します。
すると楽器ごとにデータが作成されて、
そのデータのタイミングをずらしたり、
あるいは音量を上げたり下げたりして曲全体のバランスを修正します。
打ち込みメインの曲であれ、生の楽器メインの曲であれ、
こうした調整作業は長い期間をかけて行われています。
私の場合、すでに録音作業は終わっているので、
既存の音楽データのみでそうした調整をスタッフと共同で行ってるんです。
気にくわなかったら「もう一度録音」なんてこともあったんでしょうけど、
予算の都合とかプロデューサーの意向とか、
そうした様々な要因が重なっていて、新たに録音ができない場合、
調整作業によってある程度理想に近いものになるように修正を施します。
CDや配信で購入した歌をきいて大好きになって、
勇気をもってその人のライブへ行ったとき、
あるいは生放送でそのアーティストの詩を聞いた時などに、
「あれ?CDと全然声が違う」と感じる方も多いと思いますが、
そうした違和感は、こうした声や音の修正作業が原因です。
もちろん本人の当日の体調なども理由の一つとして考えられますけど。
声のピッチをその時々で変えることによりベストな音に仕上げるわけです。
しかし、ライブではマイクを通しているとはいえ生の声なので、
そうした修正が取りずらい、あるいは取れないというわけです。
ずっとこうした作業を続けており、疲労もピークをこえました。
ひと月ぐらい休んで温泉旅行とかしたいところですが、
来月は来月で北海道に仕事で行く予定もありますし、
この作業も来月頭くらいまでずっとかかりっきりとなるはずなので、
自由時間は来月後半からになるんでしょうね。
今年の後半は遊びまくるつもりです(笑)