音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

新と古

私が曲を聞くスタンスとしては、

「CDを買う」「公式で配信されているものを買う」方法が主になります。

これってつまりは、

「楽曲の製作者へと利益が還元される方法」です。

 

 

映画のサントラやテレビドラマのサントラ、

あるいはJ-POPやK-POPなどの楽曲を聞く場合でも、

なるだけCD購入、あるいは配信されているものを購入して聞くようにしています。

なので、一部のファンが、

中古市場で高騰している希少なアルバムを購入するという行為には、

あまり良い印象を抱くことが出来ないんです。

 

かくいう私もそういう中古販売店などを利用しなかったわけではありません。

高校時代には要らないレコードやCDを中古店へ売却して、

そのお金で中古のアルバムなどを購入したことは一度や二度ではないです。

 

 

通勤電車に1時間以上も揺られていると、

どうしても周りに目が行くことが多くなります。

そして、

目の前で違法に動画サイトへアップロードされている漫画を、

熱心に読んでいる若者であるとか、

同じく動画サイトでK-POPの人気グループの、

違法にアップロードされているライブ映像などを、

何のためらいもなく眺めている様をみていると、

「そりゃCDの販売が落ち込むわけだ」などと感慨深く思うこともしばしばです。

 

 

まあ、私もこのブログで、

違法にアップロードされている動画を紹介していることもあるので、

私も同罪といえば同罪なんですけども・・・

 

 

なので、2010年代になってから、

私は中古でアルバムなどを買うことを控えることにしたんです。

中古市場で購入するということは、

そのアルバムの製作者へ全く利益が届かないだけでなく、

ただ単に中古店が得をするだけなんです。

そして、そうした中古品を買うというのは、

収集欲を満たすだけの自己満足行為である、ということです。

 

経済的な理由で新品を買うだけの費用を捻出できない、

あるいは、ライブに参加したいから他のところでは贅沢できない、

という理由があることも承知しています。

それがすべて悪い行為であるとは私も思っていません。

ただ、中古品を買うことのリスクを知ってほしいと思ってるだけです。

 

 

 

私が編曲家だから、なのかもしれませんけど、

CDが売れようが売れまいが、私たちはギャラで動く人間なので、

売り上げなんてどうでもいい、と思っているところも多少あります。

ただ、製作者からすれば、利益を還元できたという結果で、

その次の段階へと進む可能性だってあるわけで、

アーティストのことを思うと、おいそれと中古品に手を出すことは、

それだけのリスクを負っているのだということを、

ほんの少しの時間でもいいので考えてほしいです。

 

私もこういう心境へと変化したのはここ最近ですから、

強制的なことは何も言えません。

無料には無料で提供するだけのリスクがあるということ、

中古には中古で提供されるだけの理由があるのだということ、

ただ漠然と提供されたそれらを甘受するのではなく、

「新しいアルバムが出たらお小遣い貯めて買いに行こう」

「配信がはじまったら購入してみよう」

と思っているファンも大勢いるのだということを知ってほしいと思います。

 

 

あれ、なんでこんなまじめなブログになったんだろう(笑)