全国ツアーや東名阪ツアーなど、
同じアーティストが公演を行うケースが多いんですけど、
場所場所によって公演内容を変えたりすることもあるとは思うんですよ。
だからなのかどうかはわかりませんけど、
そうしたツアーを練り歩く方がいらっしゃいます。
あれってどうなんだろうと思うことがあるんです。
ライブやコンサートは基本「一期一会」というのが私の思想です。
思想、なんて書くと仰々しいかもしれませんけどね。
その場限り、一回こっきりの公演を楽しもうと、
五感をフル活用してその公演を心に焼き付ける努力をします。
昨年、とあるゲーム音楽のコンサートがありました。
東京では別日で2公演、大阪で昼夜同日の2公演が開催されました。
前述の通り、場所によって公演内容が変わるのであれば、
全ての公演へ行こうと思う気持ちもわからなくはないんです。
が、そのゲーム音楽のコンサートはすべて同じ内容でした。
幕間のトークとか、演奏団体によって音色の違いはそれぞれあるんでしょうけど、
基本、同じ演目を演奏するわけですから、
一度行けばそれで満足されるはずなんですよ。
SNSなどで見てみると、
「大阪公演も抽選に当たったけど、東京公演も行けることになりました」
「4公演すべていきます!」
といった投稿も散見されることがありました。
自腹で、しかも交通費も負担して公演すべて行くのだから、
悪いことではない、という言い分も確かにわかるんです。
私も経済的に余裕があれば公演すべて見たいというのが本音です。
ただ、当日券も出るような公演ならばまだしも、
今回のこのゲーム音楽のコンサートは抽選も相当な確率だったそうですし、
一般販売もわずかな時間で完売となった人気のある公演です。
SNSなどでチケット譲渡の情報をサーチしてるんだと思うんです。
そうした努力・・・まあ「努力」かどうかは判断の分かれるところではありますが、
いろいろ合法的な手段を行使して手に入れたチケットで、
公演を見るということに、後ろめたさというものを感じないのかなと思います。
完売になったコンサートですから、当然行きたくても行けなかった人もいたはずです。
4公演すべて行った人が、3公演行かなかったとすると、
3人はそのコンサートに行けたかもしれません。
所詮そういう行為は自己満足ではあるんですけど、
そうした心持になるかどうかは本人次第というところももちろんあるとは思うんです。
私などは、公演に惜しくもいけなかった人のことを考えて、
本心はどうあれ、欲望を抑え込む努力をするようにしています(笑)
たとえば、友人が当選したチケットに便乗したり、
SNSなどで知り合いが「チケットあります」という投稿を見て返信したり、
見ず知らずの人の投稿に、藁をもすがる思いで譲渡をお願いしたり。
もちろん、運よく自分が当選した場合も含まれますけど、
入手経路はどうあれ、プレミアムチケットを手に入れる手段は複数あります。
転売屋やダフ屋といった、
法的にどうかは知らないけど、定価の数倍の値段で売りつける輩もいますが、
法的にどうかは知らないけど、是が非でもほしい人の足元を見るというのは、
法的にどうかは知らないけど、悪趣味だよなとは思います。
私はそういったところからチケットを購入したことはないんですけど(笑)
そういった「法的にどうかは知らない」行為を行っている人からすると、
複数回公演へ行くのは、法的にも経済的にも間違っていない、
とは私は思いません。
気持ちはわかるんですが、やっぱりそこは譲るべきです。
ファンであるならばなおさらそうあるべきではないかと思うんですよ。
自己満足を完結させるために、複数回行くよりも、
その公演を数人とはいえ他の行きたい人へ譲るほうが、
精神的にも肉体的にも健全ではないのかなと。
まあ、そういう行為に頓着しないサイコパス的な方もたくさんいらっしゃいますが。
ファンなのだから、合法的にチケットを手に入れたのだから、
複数回同じ公演に行くことの何が悪い、と開き直られると、
「じゃ、自己満足続けたらいいんじゃないですか」と私も開き直ります(笑)
精神衛生上よろしくない話題になってしまいましたが、
いろいろと思うところがあって、今回はちょっと異色な感じで書いてみました。