音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

現代音楽を聞く その52

私が管弦楽で最も参考にした作曲家といえばモーリス・ラヴェルです。

楽器の使い方が巧みなことはつとに有名ですけど、

その卓越したオーケストレーションはかなり参考になりました。

さすがにその手法をすべて吸収できませんでしたけどね(笑)

 

そんなラヴェルに負けずとも劣らない管弦楽の魔術師がいます。

ジャン・フランセというフランスの作曲家です。

ラヴェルも一目置いたと言われているくらいですからその手腕は折り紙付き。

ただ、私はあまり好きではありません(笑)

 

オーボエ管弦楽のための『花時計』という作品は、

私がたぶんフランセの曲で最初に聞いたものだったと思います。

 


Jean Françaix: "L'horloge de flore"

 

新古典主義全開ではありますけど、所々にフランスらしさがあって、

心地よい音楽ではあるのですが、冗長な気も多少します。

さすがに楽器の使い方は巧みで滋味にあふれた曲ではありますけども。

 

音楽を聞く時はあらゆる理論や偏見を排して聞くように努めていますが、

フランセの曲は、やはり管弦楽より室内楽の方が面白いよなぁ、

と偏見めいた感想を抱いてしまうのは仕方ないところでしょうか・・・

 


Jean Francaix,Deux pieces pour basson at piano,Rodion Tolmachev