音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

Incidental Music Vol.29

伊丹十三監督の映画「マルサの女」。

続編も制作された名作といわれている映画ですけど、

最初に見たのはテレビ放映でのことでした。

そして、そのメインテーマを聞いた時、結構衝撃を受けた記憶があります。

 

 

このメインテーマ、4分の5拍子というリズムで書かれています。

1,2,3,4,5というリズムが続いてる感じですね。

※メロディだけ聞くと6拍子っぽく聞こえますけど実は5拍子です。

まあ、厳密に書くといろいろとややこしいのでそういう風に書いておきます(笑)

 

 

ジャズの有名曲である「Take Five」も4分の5拍子です。


Take Five

 

クラシックでいうと、

チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」の第2楽章なんかもそうですね。


TCHAIKOVSKY - Symphony no6 (Pathetique) - Karajan - movt 2

 

あと、TVドラマ「スパイ大作戦」、というよりも、

映画「ミッションインポッシブル」のテーマと書いた方がわかりやすいでしょうか。

あれも確か4分の5拍子で書かれています。


スパイ大作戦 ~オープニングテーマ~ MISSION:IMPOSSIBLE -Opening Theme-

 

変拍子、つまり、5拍子や7拍子、あるいは9拍子というのは、

2拍子や3拍子のような広く使われているリズムとは違って、

少し特殊な響きを醸し出してくれます。

 

マルサの女の音楽を手掛けられたのは、本多俊之さん。

サクソフォン奏者として知られていますが、

映像音楽の分野でも数多くの作品の音楽を手掛けられています。

 

この「マルサの女」のメインテーマも、

Take Fiveあたりの影響を受けているような気がしなくもないですが、

その独特のリズムが、

あの伊丹監督の作品に見事にマッチしているような気がします。

 

そんな御託はともかく。

ほんとかっこいいよなぁ、このテーマ!