元々フランス音楽は大好きです。
古いところでいうとクープランもそうですし、
私がオーケストレーションの勉強をしていたころに参考にした、
フランス6人組といわれる作曲家たちもよく聞いています。
トリスタン・ミュライユという現代音楽の作曲家もフランスの人です。
オンド・マルトノという楽器があるんです。
いわゆる電子楽器の一種なんですが、
現代音楽の分野でもよく使われている楽器なんですね。
ジョリヴェの「オンド・マルトノ協奏曲」あたりが有名です。
ミュライユもまたオンド・マルトノを使った音楽を多数作っています。
「空間の流れ」がその中でも特に有名でしょう。
Les Courants de L'Espace - Murail - Argento 720 HD
緻密に構成された音色と神秘的な響きが特徴ですが、
聞いていると、宇宙を感じるところが随所にあります。
交信しているような感じとでも言えばいいんでしょうか。
対話のような、独白のような、怪しい感じがそこここから漂います。
久しぶりに聞くと、やっぱり不思議な思いがします。