音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

現代音楽を聞く その37

元々フランス音楽は大好きです。

古いところでいうとクープランもそうですし、

私がオーケストレーションの勉強をしていたころに参考にした、

ベルリオーズラヴェルもそうです。

印象派ドビュッシーもそうですし、

ミヨーやオネゲルプーランクなど、

フランス6人組といわれる作曲家たちもよく聞いています。

 

トリスタン・ミュライユという現代音楽の作曲家もフランスの人です。

 

オンド・マルトノという楽器があるんです。

いわゆる電子楽器の一種なんですが、

現代音楽の分野でもよく使われている楽器なんですね。

メシアンの「トゥランガリ交響曲」や、

ジョリヴェの「オンド・マルトノ協奏曲」あたりが有名です。

 

ミュライユもまたオンド・マルトノを使った音楽を多数作っています。

「空間の流れ」がその中でも特に有名でしょう。

 


Les Courants de L'Espace - Murail - Argento 720 HD

 

緻密に構成された音色と神秘的な響きが特徴ですが、

聞いていると、宇宙を感じるところが随所にあります。

交信しているような感じとでも言えばいいんでしょうか。

対話のような、独白のような、怪しい感じがそこここから漂います。

 

久しぶりに聞くと、やっぱり不思議な思いがします。