音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

ダフニスとクロエ

フランスの作曲家、モーリス・ラヴェル

彼の代表作、と聞かれると様々な曲があげられます。

ボレロ」「スペイン狂詩曲」「ピアノ協奏曲」「マメールロワ」「古風なメヌエット」などなど。

 

私が最初に聞いたのは中学時代の音楽の授業で聞かされたボレロでした。

そのリズムの権化ともいえる曲に当時魅了された私は、

そこからラヴェルの曲を片っ端から聞き始めることになります。

幸い、私の母がクラシック好きだったこともあり、

音源は潤沢にあったので、そこからさまざまなラヴェルの曲を聞きました。

 

余談ですが、私がオーケストレーションを勉強したとき参考にした作曲家が3人います。

ベルリオーズR.シュトラウス、そしてラヴェルです。

特にラヴェルの紡ぐ音色は精緻に組み立てられた建築物のようで、

音大時代にもアナリーゼ(楽曲分析)しながら陶酔したのを憶えています(笑)。

 

そんな彼の代表作の一つが、バレエ組曲「ダフニスとクロエ」です。

全曲演奏すると50分以上もかかるので、

第二組曲(15分ほど)だけ演奏、というスタイルが多いですね。

 


Maurice Ravel - Daphnis et Chloé (with score)

 

全曲聞くことをおすすめします。ながいですけどね(笑)

 

曲だけを聞くと、バレエのための曲とは思えないくらいの完成度です。

当時はこの楽譜をなめるように見続けていました。

楽器の選び方や調性のうまさなど、

フランス印象派の粋みたいなものがこの曲に込められている気がします。

完全に私の偏見ではありますけど・・・