未だにそうなんですけど、
専門用語にほんの少し違和感を覚える人なんですね。
音楽教育学という舌を噛みそうな学問をやってたこともあるんでしょうけど、
ここで記事を書く時にはなるだけ専門的な言葉は使わないようにしています。
というのもちょっとしたトラウマがありまして。
その昔、自己顕示欲のかたまりと化していたわたしは、
音大で勉強したネタをどこかで披露したいと考えて、
メールで知り合いにカッコつけたメールを送り続けていました。
「あそこのsus4のコードが」とか
「ここで出てくるクリシェが絶妙」だとかいった、
分かる人にはわかるような言葉を使い続けたんですね。
すると、メールの返信が来なくなりました・・・
当時の私は、
「なんで理解しようとしてくれないんだろう」と、
勘違い甚だしい怒りを相手に抱いていました。
年を重ねることで、ようやく自分のしてきた行為の無意味さが、
じわじわとわかり始めてきた次第です。
Twitterとかで音楽系の投稿をしている方とかで、
そうした「わかるひとにわかる」言葉をしばしば見かけるたびに、
若いよなぁ、とか、
頑張ってるよなぁ、とくすぐりを入れたくなる感情と、
伝わらない人も多くいると思うのになぁ、と残念に思う気持ちが、
渾然一体となって私の心の中を流れてきます。
ようするに、私はめんどくさいやつってことですね(笑)。