劇画伴奏、という言葉があります。略して「劇伴」ですね。
劇伴、という言葉自体が定番化してしまってる感もありますけど。
劇伴を英語で表すと「Incidental Music(付随的音楽)」となります。
Background Music、いわゆるBGMということもあるんですけど、
つきつめていくと劇伴とBGMはニュアンスが少し違うんですよね。
ま、その話は長くなるので割愛しますけど(笑)
ほぼ同義語という感じでよろしいのではないかと思います。
劇伴というのはアニメやゲームの音楽を指すと思われがちですが、
映画やドラマ、お芝居などに使われている音楽なども含みます。
映像や芸術作品に付随する音楽を総称しているってことですね。
だからなのかもしれないですけど、
映画音楽とかゲーム音楽、という言葉の響きがあまり好きじゃないんですよ。
使っている人も多くて便利な言葉ではありますけど、
私の中ではこういう映像音楽はすべて「劇伴」なんですよね。
私の音楽との出会いもまさに劇伴でした。
小さいころからテレビっ子、ラジオっ子だったこともあって、
番組で使われている音楽にいちいち反応していたんだそうです。
今でもCMなどで使われている歌詞の無い音楽を聞くと、
誰が作編曲しているんだろう、と気になって調べることもあります。
グランドファンクという名前を知ったのは、
そういう探求心や好奇心を大いに刺激されたころでした。
CMをはじめ多くの映像作品の音響製作を手掛けている会社で、
昨年の大河ドラマ「おんな城主直虎」の音楽も手掛けられた菅野よう子さんもこのグランドファンクにアーティストとして所属されています。
グランドファンクのHPには「WORK」という項目があり、
手掛けた映像作品のリストや映像を見ることができます。
「へぇ、このCMってここが音楽作ってたんだ」という発見もありますので、
時々のぞいてみてみると面白いかもしれません。
それでまた、こういう新しいシリーズを立ち上げてみたわけです。
劇伴の世界って面白いと思いますし、
私を音楽の世界へいざなってくれた立役者でもありますし、
何より今でもずっと追い続けているものでもありますから。