フランスに来てます。
といっても音楽の仕事ではなく本業のほうですけども。
ちょうど出張の前日に知り合いから言われて、
ビッグバンドで演奏するジャズのアレンジをすることになりました。
1曲だけなんですけどね(笑)。
なので荷物の中に五線紙も数枚しのばせておきました。
私のアレンジの方法は、机にかじりつく感じです。
具体的にはパソコンなどのハイテクを全く使用せず、
五線紙(5本横に線が入っていて何段かに分かれている)に向かって
ただひたすらに鉛筆で音符を埋めていくという作業です。
確かめるために音の出るもの(キーボードなど)はごくたまに使いますが、
ほとんどはこの手書き作業でやります。
誰かが言ってたと思うんですけど、
手と頭が直結しているので、手書きのほうが効率が良いとかどうとか。
パソコンを使ってやったほうが明らかに効率的だと頭ではわかってるんですが、
ずっとこの方法で通してきたこともあってそこから抜け出せずにいます。
一時は楽譜作成ソフトなども使っていたことはあったんですけどね。
日本とは違う環境に触れることで、
こうした音楽的作業にも若干影響は出るのかもしれません。
ジャズなのにシャンソンっぽくなったり(笑)。
こと音楽に関しては理論よりも感情を優先してしまう傾向があるので、
あきらかに違う音であっても「ま、いいか」とそのまま進めてしまうこともありました。
それで関係各所に多大な迷惑をおかけしたこともありますが。
いまだにこうしてチョコチョコとこうした仕事をいただけているのは、
きっと前世で相当善行をつんだ結果によるものなのか、
はたまた音楽を真摯にやっていた大昔の功績であるのか、
その両方かもしれませんし、どちらでもないかもしれませんが、
信頼あるところから舞い込んだお仕事は、
音楽であれ今やっている仕事であれ、全力で取り組むようにしています。
自分の100パーセントを出したか、と言われるとはなはだ疑問ですけど・・・
締め切りまであと二週間。
作業は全く進んでおりません・・・