音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

近況報告、のようなもの

年末に向けて仕事が忙しくなり・・・

なんて書き出しをすると「忙しいアピールしてるんですね」的なことを言われそうなのですが、
本当に忙しくてなかなかまとまった趣味の時間が持てないことが多くなりつつあるので、
その辺はご容赦いただけると幸いです。

と言いつつも「スーパーマリオオデッセイ」を早々とクリアしたり、
ドラクエX」を暇を見つけてはちまちまとプレイしたり、
(プレイから間があいてプレイ記憶が曖昧なので、新キャラでVer.1からプレイしてますw)
今年の初めに「不読書宣言」をしてしばらく読書しなかったこともあったんですが、
結局半年足らずで我慢の限界となり、今は通勤途上をメインに本を貪るように読んだり、
いろいろと隙間時間を有効活用しつつ、趣味の時間をある程度確保しています。

でもやっぱり一日中ゴロゴロしたり本読んだり散歩したりゲームしたり、
ジムに行って身体を鍛えたり鍛えなかったり、
そうした休日をここ最近過ごせていないことに少し焦りと戸惑いを感じています。

ありていにいうと「余裕がない」ってことです。

余裕がないならこんなブログ書かないでその時間をもっと活用すればいいのでは?
という声も聞こえてきそうではあるのですが、
ブログでこうした文章を書くことで、一定の安定を得られるんですよね。
「王様の耳はロバの耳」の木の洞(うろ)じゃないですけど、
なんでもない文章をこうして書くことで、肉体的にも精神的にも安定するんです。
私が別のアカウントでやっている音楽ブログは特にその傾向が強いんですね。
週に2回から3回程度の更新をして、
メインのジャズのお話だったり現代音楽やサブカル、流行りの音楽の話題も書いてます。
そうしたことを書くことで自分の記録になってる部分も多少ありますけど、
音楽的話題を吐露することで自分の中でほっと一息つける気持ちになります。

ただまあ、いろいろなところで年齢を実感するようにはなりましたね。
たまにオフ会などに参加したり、趣味仲間とごはん食べたりするんですが、
肉体的な面で疲労や老いを感じやすくなったなあと。
オフ会だったり食事などしているときには忘れるようにしてはいるんですけどね。
前述の音楽ブログも、改めて内容を見てみると「世代感」が出てる気がします(笑)。

そんなこんなでこちらではご無沙汰ですが、無事に生きてます。

現代音楽を聞く その5

生演奏で「広島の犠牲者に捧げる哀歌」を聞いたのはいつだったでしょうか。

 

クシシュトフ・ペンデレツキはポーランドの現代音楽作曲家です。

彼の作品に触発された人は結構多いと思うのですが、かくいう私もその一人です。

最初に聞いた彼の作品は「怒りの日」という合唱曲だったと記憶しています。

 

作品としてはこの「怒りの日」より以前に作曲されたのですが、

強烈な印象を私の中で残したのが「広島の犠牲者に捧げる哀歌」でした。

お気に入りの動画がないのでこちらの曲は各自でお聞きいただきたいです。

 

あと、個人的にペンデレツキのヴァイオリン協奏曲第2番「メタモルフォーゼン」は、

機会があると聞きたくなる曲の一つです。

 


Penderecki Violin Concerto No.2 'Metamorphosen'

Dave Koz / Saxophonic【ジャズのススメ 44】

デイヴ・コーズのアルバム、ここ数年継続して聴き続けてます。

中でもこの「サクソフォニック」というアルバムは、

ファンクな印象を強く押し出した佳作と思ってます。

 

Saxophonic

Saxophonic

 

 

ケニー・Gも大好きなんですけど、

デイヴ・コーズもこうした路線で、というわけではなく、

もう少し硬派な感じを受けるんですけど、皆さんはどうでしょうか。

まあ、これ「フュージョン」なんですけどもね(笑)。

 


All I See is You - Dave Koz

現代音楽を聞く その4

以前、某音楽大学の作曲家有志による演奏会というものがあり、

当時のTwitterでのフォロワーさんも参加されるということもあって、

そちらに参加したことがあります。

現代音楽、というよりも総合芸術といった印象が強かったその演奏会ですが、

純粋に器楽曲として演奏されているものもいくつかあって、

今の音楽大学も千差万別なのだな、と感慨深く思ったことを思い出します。

 

実は若手(私の年齢から見て、という意味)の作曲家の作品も聞くようにしています。

今の日本の音楽世界では、

なかなか若い作曲家たちが育成されにくい仕組みになっていることもあって、

(この話はやりだすと長くなるので別の機会に話します)

そうした機会はなかなか巡り会えないのですが、

定期的に行われている作曲コンペの受賞者の作品の演奏会なども、

こっそりと足繁く通っているんですよ。

そうでもしないと、こうした若手の鮮烈な作品に出会えないわけです。

 

数年前に芥川作曲賞を受賞した酒井健治さんの作品、

「ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲」は、

たまたま演奏会で聴いて思わず唸ってしまった作品のひとつです。

 

 

動画でもそうですが、

実際に私が見に行った選考演奏会でも成田達輝さんがソリストとして演奏されてました。

賞を受賞したからいい作品、とは一概に言えないわけですが、

この演奏は私の中ではかなり刺激的でしたね。

 

翼を持つ者~Not an angel Just a dreamer~を聞く

作曲家の田中公平さんが発起人(製作総指揮)となり、

「アニソンのWe are the Worldのような曲を作りたい」ということから、

いろんなところにお声掛けして実現した歌、なのだそうです。

 

堀江美都子さんや水木一郎さん、ささきいさおさんや串田アキラさんなど、

古いアニソンファンならず知っている有名な歌手さんから、

今放送しているアニメなどに出演されている有名な声優さんなど、

総勢・・・何人くらいいるんでしょう(笑)。

とにかくたくさんの人が参加されています。

個人的には「君をのせて」や「となりのトトロ」などのジブリ映画の主題歌で有名な井上あずみさんが参加されているのが驚きであり嬉しかったです。

残念ながら2000年以降のアニメは声優さんを意識して見たことがないので、

ほとんどの声優さんの名前はわからずじまいで申し訳ないです。

 


V.A. / アニメ100周年記念・アニバーサリーソング 「翼を持つ者 ~Not an angel Just a dreamer~」MV(60秒Ver)

 

このMVは「翼を持つ者~Not an angel Just a dreamer~」の大サビ部分を抜粋したものです。曲のラスト部分ってことですね。

 

作曲は上松範康さんと田中公平さんの共同作曲、

編曲は公平さん自らが手掛けられています。

作詞は畑亜貴さんと藤林聖子さんです。

 

このMVの部分もそうですし、曲全体の構成もそうですが、

色濃く公平さんオーラが行き届いた「アニソン」になっていると思いました。

 

劇伴、という言葉があります。

劇画伴奏の略ですが、アニメやゲームなどの映像についている音楽の総称です。

ここ最近の公平さんの劇伴というのが、

やや技巧的というかかゆいところまで手が届きすぎているというか、

聴いててわくわくするんだけど、ほんの少しの違和感をおぼえる、

まさに「技巧的に過ぎる」曲が多いような印象を持っています。

 

全部チェックしているわけではないのであくまで個人的な感想ですが。

 

今回のこのアニバーサリーソングも、

そうした印象を少なからず持ったのも事実です。

いや、とてもいい曲ですし大好きではあるんですよ。

このMVで収録されている大サビ部分なんて聴いてて涙出ましたし。

この大サビ、

男声部の「wow wow~」というコーラスと、

女声部の「la la la~」というコーラスが融合して、

そのコーラスが2回繰り返された後に、

曲の冒頭部分で登場したメロディ、歌詞と重ねるという、

まあ、そりゃ泣いちゃいますよね的な技巧が施されています。

 

1番と2番っていう言い方が正しいのかは分かりませんが、

(1番と2番でメロディが全く違うので)

おそらくは1番を上松さんが、2番を公平さんが作曲されたと思うんですけど、

そのそれぞれのサビのメロディが全く違うんですが、

コード進行がほとんど同じなんですね。

サビの最後は同じメロディになってるんですけど、

そこに至るまでにメロディの経緯が違うんですよ。

で、その2番の歌唱の後にその1番と2番のサビが融合するわけです。

ただの1番と2番を同時に歌うっていうことではなくて、

それぞれのエッセンスを凝縮したメロディが展開されるんです。

(って文章で書いても分かりにくいと思うのでぜひCD買ってください!)

 

こういう作り方って実は公平さん、前々からやってます。

例えばOVAトップをねらえ!」のCDBOX「響綜覧」の1曲、

交響詩ガンバスター」の中でも似たような技法が使われてます。

日高のり子さんの歌唱部分のうしろで、さり気なく「ノリコのテーマ」が流れます。

つまりは、歌唱部のメロディが裏メロになってるわけですね。

最初は気づかないんですけど、徐々にそうした仕掛けを明かしていく構成になっていて、

最初にこれを聴いたときは鳥肌がたったのを覚えています。

 

また、公平さんが音楽を担当されたゲーム「Gravity Daze2」でも、

複数の曲でそうした仕掛けがあります。

最初にA部を演奏、次にB部を演奏、Bの演奏が終わると、

そのAとBを同時に演奏するわけです。

A単独でもB単独でも曲として成立しているのに、

それらが同時に演奏されることでさらに壮大な曲になるという仕掛け。

 

さすがにここまでくると技巧的すぎやしないか、とも思えてくるのですけど。

 

公平さんが音楽を手掛けられたCDドラマシリーズ「スターピンキーQ」。

その主題歌でもかなりの技巧が注がれているのですが、

それをわからないように潜ませるのがとても上手かったんですよね~。

 

おっと、関係ない話が長くなってしまいましたね・・・

 

 

公平さんのファンからすると、少し嫌な感じの文章を書いてしまいましたが、

この曲、ずっとヘビロテしてます。そのくらい好きです。

音楽的知識とか偏見みたいなものが時折邪魔をしてしまいますけど、

そういう思いを抱えながらも、いい曲だと本当に思えます。

やっぱり、私は田中公平さんの曲が大好きなんでしょうね。

上原ひろみ / Spiral【ジャズのススメ 43】

私の後輩、っていうとおこがましいんですけど、

同じ学び舎で学んだもの同士のある種の連帯感みたいなものは感じてます。

ちなみに彼女は首席卒業でしたけど、私は首席とは程遠かったです(笑)。

 

そんなこともあって彼女のアルバムはほとんど聴いてます。

グラミー賞なんてシロモノまで取っちゃいましたし、

いまや日本を代表するジャズピアニストの一人といってもいいと思うんです。

周りでも「上原さんあまり好きじゃない」って人、いないんですよね、これが。

 

全てのアルバムを薦めたいところですが、

あえてこのアルバム「Spiral」を今回は紹介したいと思いました。

 

スパイラル

スパイラル

 

彼女の最高傑作アルバムのひとつと呼ぶ声も多いです。

私もその意見には同意します。

Another Mindなど他にも名作と言われるアルバムは数多くありますけど。

 

Love and Laughterも大好きなんですが、

今回はOld Castle, by the river, in the middle of a forestを。

 


Hiromi-Old-Castle,-by-the-River,-in-the-Middle-of-a-Forest-(live)[www.savevid.com].flv

 

アニメ「異世界食堂」の音楽

アニメの本放送は全く見なかったんですけど(笑)。

 

今月に入って同僚に強くススメられたので、

某アニメ動画配信サイト(有料)の会員に入っていることもあり、

全話イッキ見してしまいました。

 

アニメ「異世界食堂」、とても面白かったです。

時々某「Mスター味っ子」みたいな印象も多少受けましたが、

丁寧につくられたいいアニメだなと思いました。

 

このブログは音楽日記なので音楽のことも少し。

公式でUPされているこちらのPVを御覧ください。

 


TVアニメ「異世界食堂」ティザーPV

 

こちらのPVの後半あたりから流れてくる音楽、良いですよね。

本編でもよく使われていますし、次回予告でも聞くことができる曲です。

ファゴットがメインとなる劇伴(アニメなどのBGMのこと)ってのが良いです。

元々ファゴットという楽器が好きっていうのもあるんでしょうけど。

 

音楽を担当されたのは辻林美穂さんとTOMISIROさんです。

TOMISIROさんはお名前は存じ上げていますが、

辻林さんのお名前はここで初めて知りました。

音楽のクオリティは決して低くなく、むしろ私好みの音だったので、

出来れば音源化して欲しいところです。

1クールアニメなのでなかなか難しいかもしれませんけど。

 

久々にがっつりアニメ見ました。たまにはこういうのもいいですね。