音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

Thomas Ruckert Trio / Debut【ジャズのススメ 33】

ジャズピアニストのミッシェル・カミロを紹介しようと思ったんですけど、

たまたま先日友人からCDを紹介されたことを思い出して、

そのCDを買って聴いてみたんです。それがまあすこぶる良かった!!

というわけでトーマス・ルカート・トリオのアルバムに変更しました(笑)。

 

Debut

Debut

 

 

実はこの方、紹介されるまで全く知らなかったんです。

大変申し訳無いと猛省しております・・・

最初聴いた間奏は割と普通かも、だったんですが、

聴き込んでいくと何とも郷愁的といいますか、懐かしさを感じたんです。

安心感とも言いますね。

テクニックは素晴らしいですし、何より選曲が私好みでした。

こりゃちゃんと聴き込まないといけません。

 

アルバム最初の「Like Someone In Love」をここでは紹介しておきます。

 


Jazz Piano / Thomas Ruckert Trio - Like Someone In Love ( J. Van Heusen )

背もたれのセオリー

不読書の年、というブログを書いたんですけど、
先日のシンガポール出張の時にようやく読書を解禁しまして。
それからいまのところ1日1冊ペースで貪り読みをしております(笑)。
それだけ活字に飢えていたんだな、と。

そのせいで少し目が疲れてます。



さて、そんな話とは全く関係ないんですけど。

仕事がら、よく公共交通機関を利用することが多いんです。
海外出張のときには飛行機に乗りますし、
国内出張などがあれば新幹線や特急電車、
残業し過ぎで疲れるとタクシー(タクチケ利用)などなど、
1日1回は必ず交通機関を利用してます。

新幹線などの座席を想像していただけるとありがたいんですが、
2つないし3つ席が横並びに連結していて、
それがずら~っと20列くらい縦に並んでいるわけですね。
新幹線だと割と長時間乗車することになるので、
背もたれを後方へ傾斜させる方が多くいらっしゃいます。
もちろんまったく倒さないで座られている方もいらっしゃいます。

私の場合、自分のうしろの座席にお客さんがいらっしゃる場合は、
起きてるときには必ず声をかけてから倒すようにしてます。
寝ている時やうしろに人がいない場合には、躊躇なく倒します。
目安としては、座っているイスの背もたれの厚さ程度ですかね。

中にはズドーンと何のためらいもなく最大まで背もたれを倒す人がいたり、
うしろの人に気づかれないように徐々に徐々に倒す人もいらっしゃいます。

テレビの情報番組などでも、
この「背もたれのセオリー」みたいなものが特集されることがありますよね。
これが正しい、なんて文言を使って番組内で正解を発表したりするんですが、
それで納得できるかというとそういうわけでもないんですよ。

私の所感を言うと、
何も言わずに背もたれを倒してくる人にはあまりいい印象を持ちません。
注意をすることも無いんですけど、少し不快な感情を抱いてしまいます。
倒し方の程度はそれほど関係はないですね。
何も言わないでスッと倒してくる行為それ自体があまり好きではないです。
逆にちゃんと声をかけてから倒してくる方には当然いい印象を持つんですが、
感情の居所具合によってはその声かけが鬱陶しいと思うこともあります。
なんとも勝手なものです(笑)。


また新幹線などの高級な列車ではなく、
通勤でいつも乗っている電車でも「背もたれのセオリー」があります。
一両編成のワンマン電車もそうですし、
都市圏でよく利用されている電車もそうなんですけど、
電車の向きに並行して端にベンチスタイルでイスが置かれてますよね。


こんな感じです。
ロングシート、って言うらしいですが詳しいことはわかりません。

で、このシートの間に出入口のドアがあるわけですけど、
そこの横に人一人が何とか立てるくらいのスペースがあるんです。
ちょうど写真で言うところの、シートの端にある手すり辺りですね。


えてして人はこういうロングシートががら空きの時、
自然と端に座ってしまう傾向が強いのだそうです。
心理学的に説明しているものもあるのですが長くなるので割愛します(笑)。
そして、このシートが全て埋まっている場合、
大抵の人はこのドア横のスペースへ行くことになります。
そして、そこにあるのは申し訳程度についている手すりや仕切り壁。
上半身部分はがら空きです。
そして、体重をその手すりや仕切壁へ預けることになります。

すると何が起こるのか。
そうです。
ドア横のスペースに立っている人の背中が、
シート端に座っている人の頭の上へと迫ってくるのです。
座っている人に気を遣って少し手すりからはなれて立つ人もいますけど、
大抵の人は体重を預けて、座っている人への気遣いなど全くありません。
(電車が異常に混んでいてそういう体勢にならざるをえない場合もありますけどね)
私のような座高が異様に高い人間がシートの端に座っていると、
そのドア横スペースに立っている人の背中が顔にくっつきそうになるんです。
夏場になるとその背中から発せられる熱気みたいなものが感じられて、
何とも不快この上ない感情を抱かせてくれます。
ドア横スペースに立つ人にとってはその体勢が楽なのでしょうけれど、
人によってはその体勢をさらに進化させて、
手すりに全体重を預けて身体が斜めになり、
ちょうど新幹線のリクライニングシートをMAXまで倒している人のような状況です。
「おいおい、そこまで身体を手すりにもたれさせて大丈夫かよ」
という周りの心配などお構いなく我が道を行かれているということなのでしょう。


さて、新幹線の背もたれの話へ戻ります。


もしあなたが座っているところへ、
前の人が声掛けもなくいきなり全体重をかけて背もたれを倒してきたら、
どういう気持ちになるでしょうか。
「構造上それだけ倒れるように設計されているのだから、
倒すことに何の問題もない。むしろ何が問題なのか」
と思われる人もいると思います。

ただ、人は「テリトリーに侵入されること」に対して、
大小こそあれ抵抗がある人というのがほとんどです。
マンツーマンで話す時の距離、というのを考えてみるとわかると思うんですが、
対人でお話する場合には適正な距離というものが存在します。
ただこの「適正」という言葉がかなり曲者でして。
その適正な距離が人によって大きく異なるわけなんです。
圧倒的にその距離が近い人もいれば、結構離れていても快いと思わない方もいます。

日本人というのは「どんぐりの背比べ」を重視する傾向が高く、
平均を重んじることが正しいと思う方が多い種族らしいので、
平均よりも近い距離でも遠い距離でも良い感情は持ち合わせないのだそうです。

ま、そんな根拠のない理屈はともかく。

新幹線に乗っていて、唐突に前の人が背もたれを倒すという行為が、
うしろの人のテリトリーを侵すことに直接つながるわけではありません。
むしろそんな大げさに考えない人が大半だと思います。
どちらかというと、あきらめに似た感情を抱くのかもしれませんね。
「ちょっと嫌だけど数時間我慢するだけならいいか」という感じに。

私ってどうしようもないほどの平等思想の持ち主なので、
片方が嫌な感情持ってるのにもう片方が痛痒も感じない状況ってのが、
どうにも納得できない人なんですよ。
だから憤懣やるかたない状況に陥るわけです。
その憤懣がピークになると面と向かって言ってしまうこともあります。
(それでいろいろと問題起こしたことも数知れず・・・)


何はともあれ、
背もたれを倒すときはいろいろと想像力を働かせてくれると、
私も嬉しいですし、たぶん皆も嬉しい(はず)。

Barclay James Harvest / Once Again 【プログレ古今東西6】

バークレイ・ジェームス・ハーヴェストというイギリスのバンドです。

最初に聴いたのがこのアルバムでした。確かセカンドアルバムだったはず。

その後でデビューアルバムである「バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト」を、

友人から借りて聴いたのはまだ関東地方に出てくる前のことでした。

 

今でもこのアルバムが同バンドの最高傑作という人も多いです。

私もそうだと思います。

 

Once Again

Once Again

 

 

叙情的という言葉で語られることが多いんですけど、

どちらかというと昔の日本の歌謡曲を彷彿とさせる感じがしますね。

このアルバムが出たのが45年以上も前なので音色がやや古く感じるのは当然ですけど、

シンフォニックなところもあったり、激しいところもあったり、

かと思いきやメランコリックだったり、ヘヴィだったりします。

そのあたりの音色の移ろいが私のハートを鷲掴みに・・・

したかどうかは定かではないですけど(笑)。

今でもたまに聞きたくなるアルバムの一つとなりました。

 

アルバム最初に入っている「She said」を推す人も多いんですが、

私は「Mocking Bird」をおすすめしておきましょうか。

何も考えずに聴くと、その世界へ吸い込まれそうになります。

 


Barclay James Harvest - Mocking Bird

音漏れ

毎日電車通勤をしているんですけど、

イヤホンをしている人の比率がだいぶ増えましたよね。

スマホ、とりわけiPhoneの普及率が高くなり、

音楽やラジオなどを楽しんでいるのだろうと思います。

 

で、その普及率に比例して音漏れする人も多くなりましたね。

あんなに大音量で聴いていたらそのうち耳がどうにかなると思う、

というくらいの音量で聴いている人がいるんですよ。

 

そして私は電車内で読書をしていることが多いんですが、

本を読みながらも、その音漏れをなんとはなしに聴いているわけです(笑)。

「あ、この曲はあのアイドルグループの曲だな」

「この曲は、アメリカの若手女性歌手の最新作だな」

と、その音漏れを楽しんでいる自分がいたりするから困りものです。

 

たいてい音漏れって迷惑なものという認識で、

私もそういう場面に遭遇すると眉をしかめる事が多かったんですけど、

そうした楽しみを知ってしまうと、そうした怒りを憶えないんですね。

どんなことでも見方によっては180度印象が変わるものです(笑)

 

ですが、大音量で音楽をイヤホンで聞くのは、

耳をそれだけの時間酷使していることになりますから、

イヤホンは用法用量を守って正しく使いましょう。

STEPS / SMOKIN' IN THE PIT【ジャズのススメ 32】

このアルバムの詳細を話すと長くなります。

なので話しません(笑)。

 

この録音というのが日本でのライブであるということ、

スティーブ・ガッドのドラムスが超絶的にかっこいいということ、

ギタリストの渡辺香津美さんもちょこっと参加されていることなどなど、

書き出すとキリがないからです。

まあでも、このアルバムはスティーブ・ガッドのアルバムとも言えます。

少なくとも私はそう思ってます。

ジャズというよりフュージョンよりの音色ですけど。

 

Smokin in Pit

Smokin in Pit

 

 

このアルバムも相当評価高いことでよく知られてますけど、

完成度は本当に素晴らしいアルバムです。

一曲あげるとなると本当に悩みますけど、「Not Ethiopia」ですかね。

 

ジャズ・フュージョンの傑作の一つだと個人的には思ってます。

 


Steps - Not Ethiopia

サンセットサマー

まだ初夏なんですけど(笑)。

今日から6月です。いよいよ梅雨の時期になりますね。

 

夏の曲というとたくさんあると思うんですが、

私が最初に自腹で購入したCDというのが、

石川優子さんの「Stupid Cupid」というアルバムだったんですね。

アニメ「燃える!お兄さん」の主題歌だった「ドリーミー・ドリーマー」、

という曲にハマってしまってアルバムを買ったくちです(笑)。

アニメエンディングの「時を置いて」も大好きだったんですが、

そのアルバムに収録されていた「エルドラド・サマー」が、

タイトルとは裏腹に夏らしくない気がして、

それが逆に印象に残っていたりします。いい曲ですよ、ちなみに。

 


エルドラド・サマー / 石川優子

 

あともう一曲。ゲームからなんですが。

 

サクラ大戦というアドベンチャーゲームから派生して、

本当の劇場で「歌謡ショウ」と題して舞台が行われていたんですよ。

2000年前後のことなのでもう20年近く前ということになります。

実際にゲーム内のキャラクターに声を当てていた人が、

そのままそのキャラに扮して舞台を所狭しと大暴れしていました(笑)。

 

主人公である真宮寺さくら役の横山智佐さんと、

浪曲師でもあった国本武春さん(劇中では東中軒雲国斎役)がデュエットしたこの歌、

「サンセットサマー」のメロディがふっと舞い降りてきたんです。

夏、と聞くとふと思いだす曲の一つとなりました。

 


サンセットサマー

 

イントロや伴奏に三味線が使われています。

そして、ほとんど歌わない国本さんが、

2番のサビ後にちょこっと歌うんですが、ここが本当に良いんです。

(動画で言うと3:11あたりから)

まあ、最後二人できれいなハーモニーを聞かせてくれてますが。

この歌、実は私、当時生でこの歌を聴いたんですよね。

確か「新宝島」という歌謡ショウだったと思います。

三味線でギターのようなフレーズを難なく演奏している国本さんが、

当時の私にはとてもまぶしく見えました。

もちろんメインヴォーカルの横山さんの歌声もとても魅力的でしたが。

 

残念ながら国本武春さんは一昨年末にお亡くなりになったんです。

そのニュースを知った時にも、このサンセットサマーが頭のなかで流れてました。

落胆していたはずなのに、そのメロディに触れて少し癒やされたことを、

今事のように思い出します。

 

夏の曲といえばこの2曲。

いや、これ以外にもあるんですけど(笑)、それはまた別の話。

練習記録

今日本を離れているので練習はできていないのですが、

6月下旬の友人の結婚式で披露するピアノの練習は続けております。

 

ドビュッシーの「夢」という曲を演奏します。

ピアノ歴で結構なブランクがあるとはいえ、

音大に行っていた当時はプーランクバルトークも演奏していた人なので、

(とはいえピアノ専攻ではなかったんですけどねw)

すんなり演奏できると思っていた私がバカでした(笑)。

 

苦労してます。とても苦労してます。

本番まで一ヶ月もないという状況で、これはとてもまずいです。

 

久々にハノンやったり、段階的に演奏曲目を難しくしているんですけど、

子供の頃に演奏できていたものが、

大人になると、こうも指が回らないものかと嘆きそうになります。

というか嘆いてます。

まあでもやると決めたからには本番までに必ず仕上げてみせます!!

 

やる気ないんですけど(笑)。

 

本番では会場にグランドピアノを用意するとのことです。

ああ、胃が痛い・・・・