音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

Sonny Clark / Cool Struttin'【ジャズのススメ 23】

超メジャーアルバムを紹介するのはあまり好きではありません。

このソニー・クラークのアルバムもジャズをかじったことがある人なら、

おおよその人はご存知であることは疑いようもないんですけど、

私の中でソニー・クラークという人を定義付けてくれた、

ある意味記念碑的なアルバムであるということから、

趣旨を曲げて紹介してみました。

 

Cool Struttin

Cool Struttin

 

 

ジャケットがすでにおしゃれです。

脚フェチな私にはもうたまらないジャケ写なんですけど(笑)。

フィリー・ジョー・ジョーンズポール・チェンバースアート・ファーマー

名前を聞いただけで、あああの人、という名手がアルバムに参加してますね。

前回紹介したジャッキー・マクリーンもA.Saxで参加してます。

そしてそんな名手の演奏に負けず劣らずのピアノを奏でるソニー・クラーク

最初に聞いた時は鳥肌たつくらいにヘビロテしてました。

どれもこれも大好きなんですが、表題曲のCool Struttin'ですかね、やはり。

ぜひアルバム全曲を10回くらいはリピートしていただきたいです!

 


Sonnny Clark Cool Struttin

 


Sonny Clark - Lover

ゼルダの伝説31周年

1986年2月21日金曜日。

この日に産声を上げたゲームが、
31年を経た今でもシリーズとしてリリースされ続けています。
ファミリーコンピュータの周辺機器のひとつとして発売された、
ディスクシステム」のローンチタイトルとして登場して以来、
据え置き機、携帯機の別なく様々な形態で我々を楽しませ続けた、
ゼルダの伝説の最新作がいよいよ来週発売されることになります。

思えばリアルタイムでシリーズ物をプレイし続けたタイトルのひとつであり、
謎解きが分からなくて途中でゲームを投げてしまいそうになったことも、
その世界観に没入してしまい涙をながすことも一度や二度ではありませんでした。

ゼルダシリーズの何に、私を含めたファンの方々が魅了され続けているのか、
それは私にも明確な解答を見いだせずにいます。
ただ、ゲームとして面白いことはもちろん、
主人公のリンク、ヒロイン格のゼルダをはじめとした魅力的なキャラクターや、
耳に心地よく響く音楽、そして謎を自力で解けた時の快感など、
それぞれの要素が絶妙に絡み合ってひとつの世界観を形成しています。
その完成度の高さがゼルダゼルダたらしめている一因となっているのでしょう。


最初にプレイしたディスク版のゼルダの伝説
当時インターネットなど無かったので自力でほとんどクリアしていきました。
最初は裏ゼルダなどの存在すら分からず、普通にエンディングだけ見たんですけど、
雑誌や口コミなどの情報でコンプリートまでやりこんだゲームでした。

その翌年に発売されたリンクの冒険
見下ろし型だった初代から横スクロールのアクションメインのゲームに変わって、
面食らいはしたものの、プレイするとゼルダらしさがあって、
迷いながらも最後までプレイし続けました。多分一番苦労したシリーズ物のひとつです。

ハードがファミコンからスーパーファミコンに代わって最初のゼルダ
神々のトライフォースは、未だにプレイしたくなるほど好きです。
謎解きの難易度が絶妙で、さくさくプレイできるんですけど、
いろいろとコンプリートするとなるとその難易度があがって、
それもまたやり込みたくなる要素でもありました。
エンディングの曲で涙したのもいい思い出です。

携帯ゲーム機、ゲームボーイで発売されたシリーズ、夢を見る島。
白黒画面で残像もありやりにくかった思い出もありますけど、
これまでのシリーズとは一線を画す切ないストーリー、
そして携帯機用にカスタマイズされたシステムなど、
いろいろと異色ずくめのゲームではありますが、
ファンの間ではとても評価の高い作品のひとつとなっています。
のちに夢を見る島DXとして5年の時を経て再発売され、
カラー液晶対応となり、視認性も向上しています。

スーパーファミコンの周辺機器として登場したサテラビュー


BSのデータ放送を利用してインタラクティブにゲームが楽しめるそのシステムで、
ゼルダの伝説がプレイできました。「BSゼルダの伝説」ですね。
1995年配信当時、声優さんの演技や内蔵音源ではない音が流れるゼルダの伝説を、
プレイできたのは、今にして思うととても貴重な経験だったな、と。
難易度はそれほど高くなく、ミッション形式で進むお手軽ゼルダという印象でした。

さらにハードは代わり、NINTENDO64へ。
ハード発売からしばらくして発売された時のオカリナは、
初の本格3Dとなり世界が大きく広がりました。
少しダークな世界観と巧緻なシステムは後のシリーズにも多大な影響を与え、
この作品をベストと推す声もかなり多いですね。
私もしばらく時オカにハマり続け、沼から抜け出すのに一苦労でした(笑)。
3DS版としてリメイクされた時のオカリナ3Dが2011年に発売されてます。

時のオカリナのシステムを踏襲し、また一味違ったゼルダを。
開発期間1年強で開発されたムジュラの仮面は、
ダークな世界観がさらに深まりました。ちょっと怖いんですよね。
3日間という限られた時間を何度も経験しながら謎を解いていく、
そしてクロックタウンの人々の生活をそこここに感じることが出来て、
この作品が大好きという声も少なからずありますね。私も大好きです。
3DS版としてリメイクされたムジュラの仮面3Dが2015年に発売されています。


ゲームボーイカラーで発売された、ふしぎの木の実
ゲームメーカーのカプコンが主導となって開発を担当した作品です。
しかしゼルダ好きによって作られたそのゲームは紛れもなくゼルダでした。
大地の章、時空の章とタイプの違うゲーム2種類が同時発売され、
2つをそれぞれ順番にクリアすると真のラスボスが出現するというのも新しかったです。
時空の章のとあるダンジョンで数日悩んだのも良い思い出でした。


任天堂が出した新しい据え置き機、ニンテンドーゲームキューブ
新ハードで登場した風のタクトは、シリーズで初めてトゥーンレンダリングが採用され、
まるでアニメのような可愛らしいキャラクターが特徴です。
大海原が舞台となり、船を操り広大な海を横断しながら謎をときます。
私はこの風タクがとても好きで、何度もプレイしました。
目をつぶってもクリアできるかもしれません(誇張表現)。
のちにWiiUでHD版が発売されましたね。こちらも良リメイクでした。

ゲームボーイアドバンスで発売された神トラ&4つの剣
神トラのリメイクを含む2作が収録されていますが、携帯機用にカスタマイズされてます。
開発は確かカプコンで行われたんでしたっけ?うろ覚えですけど(笑)。
4つの剣は会社の同僚と一緒にやり込みましたね。
マルチで楽しめるゼルダは新鮮で楽しかったなあ。
そのシステムが後の3銃士へ受け継がれることになるんですね。
その4つの剣の続編ともいえる、GCソフト4つの剣+。
種類の違うゲームが遊べたんですけど、
これもマルチプレイが採用されてました。GBAをつなげて遊びまくりましたね。
4人でリアルに集まってテレビの前で喋りながら遊べるゼルダは、
やっぱり新鮮でしたね。時間忘れるくらいハマりました。
オフ会かなにかでまた4つの剣+やりたいです。

GBA専用で発売されたふしぎのぼうし
こちらもカプコンが開発を担当した作品です。
この作品、実は一度プレイを中断したんですよね。
どういうわけだか未だにわかりませんけど、二ヶ月くらい放置してた気がします。
今では大好きな作品の一つとなっているんですけどね。
3DSを早期購入した人を対象に配布された「ニンテンドーアンバサダー」対応のゲームのひとつとして、私の3DSにも入ってます。
また機会を見てちゃんとプレイしたい作品です。


トワイライトプリンセスは、Wiiのローンチタイトルでもありました。
もともとGC用に開発されていた本作をWii用にアレンジしたんですよね。
そのため、Wii版のリンクは右利きになってます。
通販専用としてGC版のトワプリも発売されました。
ちなみに私は両方同時並行でやってました(笑)。
ミドナツンデレぶりも見どころのひとつですが、
エンディングのとあるシーンで号泣したのも良い思い出です。
昨年春にWiiUでHD版が出たのも記憶にあたらしいところですね。


携帯ゲーム機、ニンテンドーDS用に開発された、
夢幻の砂時計、そして大地の汽笛
操作がタッチペン用に大幅にカスタマイズされた今作は、
手軽なゼルダと思わせておいて、かなり本格的な謎解きが楽しめました。
風タクのトゥーンレンダリングシリーズでもあり、キャラも魅力的でしたが、
少し操作に苦労させられたんですよね、私(笑)。
ラインバック、好きだったなあ・・・
あと、大地の汽笛のラスボス戦、思い出すたびに熱いものがこみ上げてきます。
WiiUバーチャルコンソールでもプレイできますのでぜひ。

Wiiで発売された外伝的、というより番外編的作品である、
リンクのボウガントレーニング、これもかなり異色作です。
Wiiザッパーという周辺機器があるんですよ。


Wiiリモコンとヌンチャクを所定の位置に装着して使うガンコントローラなんですが、
まぁこれが使いづらいのなんの(笑)。
要するにゼルダの世界観を使ったシューティングゲームなんですけど、
ザッパーのトリガー部分が戻らないときがあって、ゲーム途中であたふたしたこと多数。
ヌンチャクとWiiリモコンでもプレイできたんですけど、
あえてイバラの道を進もうとザッパーでクリアまでやりました。
もう二度とWiiザッパーでトレーニングはやりたくありませんけど(笑)。


ゼルダの伝説の始まりの物語として2011年、
ゼルダの伝説25周年の記念すべき年に発売されたスカイウォードソード
開発にもかなりの時間を要した超大作です。
平均プレイ時間が歴代のシリーズでも随一の長さというところもありますが、
かなり個性の強いキャラも多数登場しました。
人間関係も複雑で、そのあたりはムジュラを彷彿とさせますし、
トワイライトプリンセス以来のリアルリンクによるゼルダということもあり、
かなりシリアスなストーリ展開でハラハラドキドキの連続でした。
私の個人的な意見ですが、ボス戦が特に印象深くて、
古の大石窟というダンジョンのボス、ダ・イルオーマ戦は、
BGMの熱さ(厚さ)とあいまってとても印象深い戦いでした。
泣かせるシーンが随所にあり、涙枯れそうなくらいないた作品でもあります。
ちなみに、据え置きゲーム機ではこれが今のところ最後のゼルダシリーズとなります。


2013年末に発売された3DS用のゼルダ神々のトライフォース2。
壁に張り付いて平面となって壁の中を自由に動き回れるというアクションや、
3Dの立体視を利用して高さを活かしたギミックもありました。
音楽も前作の神トラを踏襲したものになっており、
中でも最終ダンジョンであるロウラル城の音楽は、
逆再生すると神トラでおなじみのハイラル城の音楽になるという仕掛けは、
当時のネット動画でも話題になりましたよね。
逆再生と言えば、まずはスカウォの女神の詩なんですけど(笑)。
個人的意見ですが、マザーマイマイの音楽が大好きです。
数回プレイしたんですけど、実は印象が薄いんですよね、神トラ2。
2日くらいで初回クリアしてしまったからなんでしょうね、きっと・・・


ゼルダ無双シリーズのことも語りたいんですけどね。相当やりこんだので。
ただ純粋なゼルダシリーズではないという私個人の判断から、
無双シリーズはここでは割愛します。
また改めてこのブログでゼルダ無双愛を語ってみたいと思います。


現在発売中のもので最新のゼルダシリーズが、
2015年に発売されたトライフォース3銃士です。
まあこれも純粋なシリーズ物かと言われると・・・
このゲームも会社の同僚とローカル通信で楽しんだくちです。
インターネット経由でも楽しみましたが、
そばにいる人とワイワイ言いながらやるとこれほど面白いゲームはないですね。
結局仕事の合間とか仕事終わりにがっつり楽しんで、
最後までやりきりました。あのときは楽しかったなぁ・・・
4つの剣+でもこういう集まりはやったんですけど、
それと同じくらい、いやそれ以上に盛り上がった作品でした。


そしていよいよ3月3日に、WiiUそしてNintendo Switchで、
最新作であるBreath of the Wild(ブレス・オブ・ザ・ワイルド)が発売されます。
(私は英語の頭文字を取ってBotWと略して呼ぶようにしてます)
全世界のゼルダファン待望の新作ということで期待に胸を膨らませている方も多いと思います。
私もそうです。この二ヶ月位はそのために働いてきたようなものです(笑)。
すでにコレクターズ・エディションを予約済みですし、
もちろんSwitch本体やamiiboもいろいろと予約いたしました。
あと10日後にはプレイできるかと思うと嬉しい半面、
この10日がたぶんながく長く感じるんだろうな、とも思います。
来月中旬にまたバレンシアへ出張するので、
持ち運びできるSwitchで向こうでも楽しみたいなと。




最後に。

ゼルダの伝説発売31周年、おめでとうございます!!

ファンタジーアート展にいってきた

先日、仕事帰りの電車に乗ってたら、
ふと中吊り広告にFF6のパッケージ絵が見えたんです。
ティナが魔導アーマーに乗っているあの特徴的な絵。
そしてその横には「ファンタジーアート展」という文字。
さらに「入場無料」と書かれていたんです(笑)。

会期は2月16日(木)~2月19日(日)まで。
場所は池袋にあるサンシャインシティ文化会館の展示ホール。
「原画展示販売会」と書かれているので、
おそらくはこの「販売会」がメインだったのでしょうね。

今後、福島や大阪、長野、徳島、新潟など各地で催されるみたいです。
https://www.artvivant.net/lp/fantasyart/

会場についたのが今日の午後3時過ぎのことです。
池袋から結構歩いたんで少し疲労感をにじませながら到着すると、
会場前にこのようなものが。


会場前には結構な人数が並んでました。
それでも20分くらいで受付まで到着。
そこで軽くアンケートをされます。
「この展覧会をどこでお知りになりましたか?」
「その中吊り広告は電車の何線で見られたんですか?」
「弊社主催の展覧会参加は初めてですか?」
と言った具合です。販売する気まんまんです(笑)。

私は事前にネット予約をしていたので、予約特典のマウスパッドをもらえました。
ちなみに展覧会に行くと必ずポスターとクリアファイルがもらえます。


割と狭いスペースに貴重な絵が沢山飾られてました。
アルスラーン戦記だかマヴァール年代記だか忘れましたが、
そのあたりのイラストも展示されてましたし、
もちろんFFシリーズの絵もありました。
ファミコンの2と3のパッケージイラストがデデーンと大きく展示されてたところには、
思ったよりも人だかりができてましたね。
スペースの四面に絵が展示されてるんですが、
真ん中のスペースにはテーブルと椅子があります。いわゆる商談スペースですね。
絵を買う人と買わせる人が座ってああだこうだと話しているのが見えます。

流石に私はウン十万やウン百万なんて金額を払えるだけの経済力はないので、
絵の下にある金額に恐れおののきながら展示をざっと見ていくにとどめました。
何人かのスタッフから声をかけられましたが、
「いいですよね~」「なるほど~」と言いつつその場を離れることで耐え凌ぎました。

20分くらいで全部見終わって入口近くへ戻ってくると、
そこにはグッズ販売のスペースが。

最初に目に入ったのがマグカップです。
二種類あったのですが迷わずこちらを選びました。



FF6のパッケージでおなじみの絵柄です。

そして、その横にはデジタオルというものが。
普通のタオルのように見えるんですけど、
吸水性と速乾性に優れた素材で出来ているハイテクタオルなんだそうです。
図柄は4種類あったんですが、どれも可愛い絵柄でした。
私が選んだのはこれ。


ハンドタオルより一回り大きいくらいのサイズです。
可愛らしいですよね~。使うのがもったいないくらいです。使いますけど(笑)。

そして、ポスター類やバッジ、メモ帳などの展示の横に、
クリアファイルセットなるものがあったんです。
種類は3セット。「FF」「きゅ~と」「名作」の3つです。
私が買ったのは「FF」と「名作」の2セット。それぞれ4枚ずつ入ってました。
まずは「FF」。


そして「名作」。




結構たくさん買いました。
デジタオルが2,500円ってのが驚きですが(笑)。
ちなみにクリアファイルセットが1,400円、マグカップは1,800円でございました。

かなり貴重な絵、そして原画を見ることが出来てとても良かったです。
でももう少し落ち着いてじっくり見たかった、というのが本音ですが・・・
(だって絵を見続けてるとすぐスタッフが声かけてくるんだもん)






「おかえり」を聞く

去年のことだったんですけど、

仕事場近くのコンビニで、ラジオっぽいのがかかってますよね?

コンビニ独自で運営管理しているラジオだと思うんですけど、

ラジオの途中に宣伝などをはさみつつ、

その時に人気のある楽曲や注目作などを流してます。

 

そこでふと気になる歌声を聞いたんです。

元ちとせさんのような少しクセのある歌い方、

たぶん民謡かなにかをやってたかのようなその歌声と、

楽曲のクオリティの高さで、私の耳はその歌に釘付けになりました。

ああ、この声好きかも、と。

 

歌詞だけ覚えてたのでネットで検索してみるとこの動画に行き当たりました。

 


おかえり-manzumamake- 朝倉さや【from 快進撃のミュージック】 民謡日本一

 

 朝倉さやさんにようやく行き着いたわけです。

そしてこの楽曲のプロデュースをしているのがsolayaさんということを知り二度驚きました。

solayaさんのことを語ると長くなるのでかいつまんでいうと、

色んなアーティストに楽曲を提供したりアレンジをしたりしてる方です。

ざっくりしすぎてますけど(笑)。

Soweluさんや中孝介さん、JUJUさんにも楽曲を提供されてますね。

私が名前を最初に知ったのは、たぶんSoweluさんの楽曲だったと思います。

 

あ、ちなみに言っておきますと、

この「おかえり」は作詞作曲とも、朝倉さやさんご本人です。

 

で、この「おかえり」という曲にどっぷりとはまるわけです。

朝倉さやさん、さすが民謡日本一になった方です。かなりうまい。

彼女の歌った「最上川舟唄」はものすごく心にしみました。

 

音大時代から民謡には自分でも造詣が深いと思っているんですが、

心震える歌声だなあ、とさやさんのパフォーマンスを見て感慨深く思いました。

 

これは要注目なアーティストです。

華麗なる加齢、寛容が肝要

私が小学生にあがったばかりの頃です。
その頃私の家は、ドアを開けたらすぐ小さな玄関とともに2階へ続く階段があり、
2階に家の機能がすべて揃っているという一風変わったところに住んでいました。
そして家風呂というものが無かったので、近くの銭湯に毎日通ってました。
父親と、時には母親と一緒に銭湯に通って知らない人と一緒に同じ湯船に入るという、
今では失われてしまいつつある義理と人情の世界がそこにはありました。
かけ湯をしないで湯船に入ろうとする小さな私に対して、
「おいこら!ちゃんとかけ湯してから入らんかい!!」
と見ず知らずのおっさんから頭ごなしに叱りつけられたことは一度や二度ではありませんでした。


他者が関わることに寛容な時代でした。


昔が良かった、とは一概に言えません。
昔よりも今のほうが良くなったことも数多くあります。
ただ、私のようなアラフォーからすると、
幼少期、そして少年時代に過ごした寛容な時代が懐かしく思われます。
感傷的になってるわけじゃないですよ。
「許される時代」が確かに存在してたということを実体験で知っている、というだけです。


言葉は悪いかもしれないですが、気持ち悪い時代になったなぁと思うんです。
許される時代から「不寛容な時代」になったことで、
他者と関わることが難しくなってきた気がします。
私の世代はそんな時代時代を大陸横断的にたくさん経験してきているんですね。
なんて書くと「昔は良かったなんてジジ臭い」と思われるんでしょう。
いいんです。すでにジジイ世代に片足突っ込んでますから(笑)。


今の人って「ほどほど」っていうのが無い気がします。
人をたたくときは徹底的にたたきますし、
怒りに身を任せて人を殺めたりすることもあります。
他者に対しては不寛容なのに、自分に対しては驚くほど寛容です。
かくいう私も、自分でも驚くほど自分に寛容です(笑)。
ただ、他者に対しても寛容であろうと努力はしています。

前のブログ記事にも書きましたけど、
好き嫌いは人の常です。生理的な感情に抗うのは難しいと思います。
ただ「外見は嫌いだけどちょっと話をしてみると共通項が多い」
ということもままあります。
最初はどうやっても外見です。それはもうどうしようもないことです。
汚い格好をしていたら、やっぱり「あ、汚い」と思いますし、
人とは違った身体的な特徴についても口には出さなくても心のなかで思ってたりします。
しかしそういうマイナスな印象も、
少しずつその人と関わっていくことで印象が180度変わることもまた事実です。
とはいえ、歳を重ねていくとそのあたりの感性が少し鈍ってきます。
だから外見ではなく内面を探ろうと努力します。少なくとも私はそうしています。

あ、ネットの話ではなくリアルの話です。


私は「逆ネット弁慶」なんです。
ネットで言いたいことを言うということに抵抗がある人です。
その反対にリアルでは割とズケズケ言います。
つまり、ネット弁慶の正反対という意味で逆ネット弁慶と自称しています。
やっぱりちゃんと相手を見て話をしたいですし、
ネットの文字だけの情報で相手を判断することはしたくないんですよね。

まあ、判断しちゃうこともあるんですけど・・・(笑)



だんだん雑談ブログみたいになってきましたけど、このまま続けますね。



Twitterとか見てると、自分の大好きなものを赤裸々に語る人がほとんどです。
そりゃそうです。
Twitterなんてそのほとんどが匿名投稿ですから、いくらでもさらけ出せます。
その感覚が私にはちょっとわからないんですよ。
これもアラフォーまで加齢してきた結果なんでしょうけども。

と、ここで私の会社のことを語らせてもらいます。

うちの部署もそういうTwitterみたいな雰囲気なんですよ。
部長が私っていうのもあってゆるゆるなんでしょうね、きっと。
だからパソコンの横に好きなゲームキャラのフィギュアとか飾ってる人もいますし、
私と同僚とでゲーム談義する時もかなりコアな話題で盛りあがることがあります。
うちの会社の専務が相当なゲーマーっていうこともあって、
そういうところが本当にユルい会社なんですよ。
これでうちの部署の業績成長率が鈍かったら問題ありなんだろうけど(笑)。
幸いなことにここ数年ずっと好調を維持させてもらっておりますm(_ _)m
私、基本的に人には甘い人なんですが、
部内ではメリハリをつけてます。甘々な時もあれば辛々な時もあります。


話がいろいろと飛んで読みにくいことこの上無いと思いますが、
頭に思いついたことをそのまま文にしているだけなので、
そのあたりのことは大目に見ていただけると。



他人の心を知れたらどれだけ楽でしょうか。
相手に合わせてこちらも言葉を選ぶことができます。
ただ、そういう人の関係ってどうなんでしょう。
相手のことばっかり考えて自分の言葉で思いを紡ぐことができない、
そんな状態が果たして幸せだといえるのでしょうか。
相手の心を知れないから、知ろうと努力します。
それでわかることなんてたかが知れてるんだけど、
それでも相手が喜んだり嬉しがったりしてる姿を見るだけで、
自分の気持ちが少しほっこりすると思うんですよね。

だから相手に対して寛容になるっていうことって肝要だなと。
もちろんそれだけでは駄目ってことももちろんわかってます。
歳を重ねて、短気な私もだいぶ丸くなった気がしてまして、
人に怒ったりイライラしたりすることが昔よりもかなり減った気がします。
こういう風に思えるようになったのも「加齢」と「寛容」のおかげです。

って言えたらかっこいいんでしょうけど(笑)、
残念ながら今でも時折イライラしますし声を荒らげることもあります。
あくまでも減っただけで無くなったわけじゃないってことですね。

Twitterも以前に比べて見る機会が減ってるんですよ。
毎日暇があるとちょくちょく見ていたものが、
今はそんなスキマ時間があるならもう少し別のことをするようにしてます。
Twitterでぶっちゃけても良いんでしょうけど、
今の私にはこうしてブログで秘めた思いを綴っていくほうが性に合ってます。

というわけで、長めの割には内容の薄いブログになりましたけど、
こういうのも私らしい感じで良いでしょう?(笑)

Jackie McLean / It's Time【ジャズのススメ 22】

ジャッキー・マクリーンのこのアルバム、

実は最初聴いたときはあまり好きじゃなかったんです。

 

このアルバムに参加しているハービー・ハンコックのピアノが、

彼のいつもの音色と少し違うような感じだったってのもあります。

で、このアルバムを押し入れの隅へと追いやったんですが、

ハンコックの別のアルバムを聞いているときに、

ふとこの「It's Time!」の音色が頭のなかで再生されてきたんです。

あの時よりも年令を重ねて少しは感受性が変わったかもしれないと思い、

おもむろにこのアルバムを手にとって聴いてみたんですよ。

 

これがとても心に響くんです。理由はよくわからないんですけどね(笑)。

 

It's Time

It's Time

 

 

ジャッキーの奏でる音色を最初に聴いたのはこのアルバムでありません。

確か以前にも紹介したケニー・ドーハムのアルバム「Matador」でした。

このアルバム、特に「El Matador」が大好きなんですけど、

このアルバムにA.Saxで参加しているのがジャッキーでした。

それで彼のサクソフォンの音色に魅了されたというわけです。


Kenny Dorham - El Matador

 

さてIts Timeです。

どの曲もとても良いですが、表題曲「It's Time」がいいですかね。

言いたいことはたくさんあるんですが、とりあえず聞いてみてください。


Jackie McLean - It's Time

 

音楽の好みでヒトをはかること

このブログを書いている日の前日、出張から帰ってきました。

 

その帰りの飛行機で一緒に出張に行った人と音楽談義をしたんです。

私はクラシックやジャズから最先端まで音楽に関してはカバーしている人なので、

世代を問わず音楽談義出来ることが私の数少ない自慢のひとつでもあります(笑)。

 

「ハードロックって苦手なんですよね」

その人はこういう言葉をふと吐き出したことからその会話は始まります。

「へー、どうして?」

ハードロックも好きな私としてはその理由を質すことはアタリマエのことでした。

「だって音楽として聞くに堪えないじゃないですか。っていうかアレってそもそも音楽といえるんですか?ヘヴィメタルとかハードコアとか」

「まあ、そういう考え方もあるよね」

ハードロックやメタルをことさら嫌う彼のその言葉にほんの少しだけ不快感を抱きながら私は、ことさら冷静になってその考えを飲み込もうとしていました。

「日本人なら日本の歌手の曲を聴くのが当然でしょ。[Alexandros]とかSuchmosとか最高じゃないですか」

「うん、たしかに彼らの音楽『も』すごくいいよね」

ほんの少しの不快感が私の『も』に込められていることなど、ハードロック嫌いの彼が気づくことなど無くその後も延々と好きなアーティストの話をし続けました。

そもそも[Alexandros]ってロックバンドじゃないか、と心のなかでツッコミ入れつつ。

 

 

私は数限りなくこういう経験をしています。

ジャンルの垣根なく音楽を聴いている人の方が実は圧倒的に少ないということを、この数限りない経験で私は否応なく叩き込まれました。

それぞれのアーティストに思い入れがないというわけじゃないんですけど、

物事を鳥瞰図のような視点でいつも見てしまっている人なので、

悟りを開きそうな感じ、と私をよく知る人には言われることがあります(笑)。

私の悪癖のひとつってことは理解しているんですけど、

職業病的にそういう風に音楽を聞いてしまっているんですよね。

 

だからもちろん、[Alexandros]もSuchmosも私は聴いてますし、

それと同時にMEGADETHだったりルイ・アームストロングだったりモーツァルトだったりGReeeeNだったりも並行して聴いたりしているわけです。

そういうことが当たり前だと思っていた私にとって、

前述のような経験はまさにカルチャーショックでした。

 

音楽の好みでヒトをはかること。

 

確かに同じ好みだったら嬉しいですし、

その共通項を取っ掛かりにして仲良くなることが出来る可能性が広がります。

ただ、その共通項だけならいいんですけど、

あまり知らないアーティストや嫌いな歌い手さんについて、

相手の人がそのアーティストが好きかもしれないのに、

平気でこき下ろしたり悪口雑言を並べ立てたりすることって、

言われる方のこと考えてないんだろうな、と思うんですよ。

 

排他的な人って結構多いんですよね。

Aが好き、でもBは嫌い。

それはそれで感情に由来しているものだし仕方のないことでもありますけど、

その嫌いという感情を伝播しようとする人たちがいるんです。

「私はBが嫌い。だからお前も嫌いになれ」と単刀直入には言わないでしょうけど、

「お前ももちろん嫌いだよな?」というニュアンスをこめてきます。

そしてその予想を覆す返答をすると、

そういう人たちはその人の好みを否定し、しまいにはその人自身を攻撃します。

音楽性の違い、というだけの理由でその人格さえ否定してしまう、

そういう行為が当たり前のように行われています。

直接だったりSNSなどを経由して間接的だったり、

その形は様々ですが、自分の好みや嫌悪を押しつけてきます。

 

そしてその空気は伝播します。

 

何を好きになろうと嫌いになろうと、それは個人の裁量です。

ただそれが個人という枠をこえてくるんです。

個人を超えてやってくるその好きや嫌いという感情を、

スルースキルがある人ならまだしも、

スルーすら出来ずその身に浴び続けてしまうとどうなるんでしょうね。

 

私は音楽の好みを押し付けることはないです。

ブログで好みを垂れ流しているだけです(笑)。

そもそも押し付けるだけの好みを持ち合わせてないですから。

音楽の好みでヒトをはかること、はしたくないです。

好きな音楽をオススメして嫌いになられると凹みますけど・・

 

好きも嫌いも人の常、ですよね。