音楽つれづれ日記

音楽好き、飽き性、そして中庸思考。

指揮者によって演奏ってそんな変わらないだろうと言われると全力で否定したい

ラノベのタイトルみたいですけど(笑)。

 

指揮なんてただ皆の前で手を振っているだけでしょ?

という声をたまにいろんなところで見かけます。

オーケストラの前、指揮台の上に立って、

かっこよくタクト(指揮棒)を振る姿を見たことがある方も多いと思います。

 

こういう趣旨、

つまり「指揮者って誰がふっても同じじゃないの?」

ということで同じ曲で指揮者別にした動画を上げてらっしゃる方もいるみたいなので、

そういう動画を見たほうが圧倒的に早いとは思うんですけど、

私は物書きなので、文章で出来るだけこのテーマで語れたらな、と。

 

実は昨日、NHK交響楽団のベトヴェンの交響曲第9番を聴いてきたんです。

指揮はN響の桂冠指揮者でもあるヘルベルト・ブロムシュテットさん。

私も以前彼の指揮でブラームス交響曲を聴いたことがあり、

好きな指揮者のお一人でもあります。御歳89歳。

 

ベトヴェンの第9番、通称「第九」ですけど、

昨日聞いた演奏は、結構早い演奏だったという感想が多かったんですね。

だいたい75分くらいってのが平均だと思うのですが、

昨日の演奏は67分くらいで全て終わりました。

これを「早すぎる」という方も多くいらっしゃったようです。

 

クラオタのことをこのブログで書いたときにも言ってるんですけど、

クラシック音楽をこよなく愛する人って頑固な方が多い印象です。

なんて書くと偏見極まりないと思われるでしょうけど、

なんでこんなに頑なになってるんだろう、とか、

もう少し柔軟性があればもっと楽しく音楽聴けるはずなのに、とか、

結構思うことがあるんですよね。

 

そのこだわりのひとつに「指揮者」というものがあげられるでしょう。

 

クラオタの方ってこだわりの強い人が多いんですけど、

その中でも「指揮者崇拝」型の方が割といらっしゃいます。

崇拝というと大げさと思うかもしれませんが、

文字通り崇め奉っているから正直困りものです(笑)。

 

こういう方々がこういう発言をするのも少しわかるんです。

指揮者によって演奏がガラリと変わってしまうからです。

 

私はそんなにクラオタではないので、

早かろうが遅かろうがあまり気にはしない人です。

だから特別こだわりのある指揮者っていないんですけど、

それでも指揮者によって曲の印象が大きく変わることはありますね。

それに対して優劣をつけたりするのが、

ちょっとおかしいクラオタだったりするわけですけど。

 

早さだけを例にあげましたけど、

他にもいろいろと表現の違いがあったりします。

繰り返し部分を省略するかしないかというのもそうですし、

いわゆる「ため」をどの辺りに入れるかも指揮者によって違います。

古楽奏法などをされている指揮者の方だと、古楽奏法になりますし、

音の伸ばし方やつなげ方でもかなり差が出てきます。

 

つまりは指揮者は単に皆の前で手を振っているわけではないということです。

 

 

指揮者が表現したいであろう理想の音楽に少しでも近づくために、

リハーサルと言われる本番前の練習の場では、

指揮者から細かく奏者へ、前述したようなことを具体的あるいは抽象的に指示します。

細かく指示する人もいれば、あまり指示をしない人もいます。

そのオケが持っている良さを把握して、

オケの音色の良さを引き出すための音作りをするわけです。

 

 

「リハーサルで言ったことは全て忘れて、ただ音楽を楽しみましょう」

と言った指揮者もいます。

確かに指揮者というのは理想の音を内包しているものですが、

必ずしも一回でそれが実現できるわけではありません。むしろそれこそ稀です。

だからこそこういう言葉を紡ぐことが出来るのでしょうけれども。

 

私も音大時代に指揮法の真似事みたいなことは勉強させられましたが、

どちらかと言うと「ウラカタ志向」な人間なので、

自分からすすんで指揮者やってみようとか思ったことは一度もないです。

こういう経験をしたからこそ、指揮者にこだわりがないんでしょうね。

 

クラオタにオススメを尋ねるな、というのは、

クラシック音楽界では不文律となっているそうですけど、

音楽であれ食べ物であれ、オススメを盲目的に信じるのではなく、

じぶんでそれらを体験してから、

やっぱり自分の判断で好みを判断して欲しいものです。

嗜好が偏ったクラオタの意見も時には大事ですけど、

最終的に「好き嫌い」は自分で決めるのが一番です。

 

ちなみに私も「オススメ」を尋ねられたらお答えするようにしてはいますが、

最終的な判断はお尋ねされた方に委ねるようにしています。

委ねないこともごくまれにありますけど・・・(笑)

コミュニケーション障害のこと

よくSNSなどのプロフィールで「コミュ障」という言葉を見かけます。
表題の「コミュニケーション障害」の略語です。

私の仕事は会社の管理職です。
ということは部下といわれる同僚が多く存在します。
うちの部署は他の部署と少し毛色が違うことがたくさんあるんですけど、
あいさつの励行というのをうちの部では積極的にやってるんですね。
というのも、社員面接に幾度となく参加して思ったんですけど、
昔に比べて、若い人がコミュ障である確率が高くなった気がするんです。
そういう経験もあってかどうかわかりませんが、
人を見る目はかなり培われてきたような気がします。
あくまでも「気がする」レベルですけどね。

そういうこともあって、面接に限らず、
社員とのコミュニケーションは積極的に取るようにしてるんです。
その一環があいさつの励行というわけです。
これのお陰で、部内環境も少し明るくなったような気がします。あくまでも(ry



最近オフ会とか忘年会などで人と会う機会が増えてるんですけど、
この言葉を免罪符のように使う人が増えた気がするんです。
「あ、私コミュ障なので失礼があったらごめんなさい」といった感じです。
SNSとかでも似たようなことを書かれている人が少し見られます。

あれ、免罪符になってないですよね 笑

SNSで有名人にばかりからみ続けるアカウントとか、
何かについて憂いていることは理解できるけど、
自分の意見と相反することを書いている人のところに長文リプを返したり、
一切リプに返事をしない人とか、いろいろな方がいらっしゃいます。
まあ、Twitterは基本的に一方通行のメディアなので、
リプを返さないっていうことについては当人にとっては反論するところもあるんでしょうけども・・・

こういうことを「コミュ障」というひとことで済ませてしまうことに少し危機感をおぼえます。
そして、それに対して胡座をかいているような印象すら受けることがあります。


このあたりから私見となるんですが。


私、あまりSNSやブログなどで政治的な発言はしないことにしてます。
もともと中庸な性格、性質なのでそういう話が苦手ということもあるんですけど、
公式リツイートなどをして頻繁にこうした話題に食いつく人などはあまり好みません。
公式RT=同意、というわけではないんでしょうけど、
頻繁にそういうのをしている人を見ると、若干引き気味になります。

あと、単にツイートが多めであるとか話題が偏っているってのはあまり気になりません。
専門用語をバンバン使ってる人ってのは少し苦手かもしれません。
(このあたりは私も自戒するべきところではあります)

そういう意味で言うと私もコミュ障かもしれませんけど。
・・・なんて書くと、私に会ったことがある人から総ツッコミ食らいそうです 笑


私は自分から「コミュ障」と発言することはまずないです。冗談で言う場合は別ですけど。
そもそもそれを言い訳にはしたくないですし、そもそもコミュ障の自覚がないんです。
やっぱり人と話すことが好きですし、出来るだけたくさんの方とお話したい人です。
今年一年は精神的な不調などもありなかなかお話する機会がありませんでしたが、
来年はもう少しそのあたりの出会いを増やしていきたいなと思ってます。



おっと、危うくこれで終わるところだった 笑
もう少しだけ続けますね。




先日開催されたゼルダの伝説30周年コンサートに行った時も、
隣りに座ってた女性と仲良くなり、いろいろとお話をさせてもらいました。
クラシック音楽のコンサートとかではこういうことはやらないんですけど、
こうしたゲーム音楽の演奏会だと割とそういうことを平気でやってしまいます。
それでドン引きされることも多少あるにはあるんですけど。

あと、この前参加させて頂いた「紅茶画廊」というイベントでもそうです。
詳細はブログにも書いたんですけど、
そこで注文をしてテーブルに戻ろうとした時に絵をかかれている方がいて、
その絵がとてもきれいだったので思わず声をかけてしまったんです。
最初、少し引き気味だったような気がしますけど、
最終的には相互フォロワーにまでさせてもらったの、すごく嬉しかったなぁ・・・

というわけで、私は「逆コミュ障」なのかもしれません 笑
つまり、コミュニケーションに飢えてるってことですね。


というわけで、そんなコミュニケーションをしたい私が、
来年1月21日に新潟でMusicCafeというイベントをやります。
「Music Cafe2~ゲーム音楽からはじめるプログレッシヴ・ロック」です。
東京でもやると思うのですが、現在日程調整中です。
出来れば地方でもこういうのを積極的にやりたいと思っているので、
「来て欲しい~」という奇特な御方がいらっしゃればご一報くださいませ。

と宣伝をしたところで、少しまとめます。



コミュ障自体を否定しているというわけではないです。
ただ、それに甘えて安住している人が苦手なだけです。
そして、そういう人たちが苦手ではありますが嫌いではありません。
私は博愛主義ではありませんが、あまり人を嫌いになることがありません。
嫌いになるのは余程のことがないと 笑

こういうところが中庸の中庸たる由縁なのでしょうね。

出来ればコミュ障アピールはしないほうが良いかもしれませんね。
「ああ、コミュ障なら仕方ないか」とは、少なくとも私は思いませんし。
ただ共感するところも多少なりとありますから、
私が話しかけたとしても、ひかないでいただけると嬉しいです。


東混を日曜日に聞いてきたので合唱のことを書いてみる

東京混声合唱団のクリスマスコンサートに行ってきました。

とても良かったんですよ。

音楽監督である世界的にも有名な指揮者、山田和樹さんが指揮をされてたり、

福間洸太朗さんというプロのピアニストの方がピアノ伴奏をされたり、

とても豪華な顔ぶれですごかったんですが、

演奏された内容も素晴らしかったんです。

その感想などはTwitterで書いたのでここではあまり書きませんが。

 

で、こういうことにすぐ影響される私なので、

ここしばらくずっと合唱曲を聴きまくっているんです。

 

もともと合唱曲は大好きです。

小学校から高校まで校内の音楽コンクールでも合唱をやりましたし、

(小学校のときは合唱ではなく合奏コンクールですが)

それより後でも定期的に合唱曲は聴き込んでいました。

東京都で毎年催されている合唱祭にも実は行ったことがありますし、

比較的たくさんの合唱曲と触れ合っている、と自負しています(笑)。

 

合唱曲に初めて接したのは小学生の頃だと思います。

岩河三郎さんの「野生の馬」「巣立ちの歌」、

黒澤吉徳さんの「空駆ける天馬」、

池辺晋一郎さんの「時は流れても」などなど、

この頃に接した合唱曲は色濃く頭に残ってます。

 

小学生の時に、

赤い表紙で6mmくらいの厚さがある合唱曲楽譜集をもらったんです。

当時から楽譜はそんなに読めた記憶が無いんですけど、

ピアノ譜もついていたので、その音を追いながら楽しんでました。

 

そこに載っていた曲で、中学の頃に私が指揮をさせられたのが、

東混の演奏会でもやった「大地讃頌」でした。

ピアノ伴奏ばっかりさせられてたので、

出来れば指揮じゃなくてみんなと一緒に歌いたいと思ってたんですけど(笑)。

 

その後も継続的に合唱は聴いてます。

高校時代にも音楽コンクールみたいなもので歌いましたし、

その後も生演奏は行きませんでしたが、

第九を聴いたりミサ曲を聴いたりして合唱には触れ続けていました。

 

信長貴富さんという合唱などの作曲家の作品に触れたのは、

10年以上前だと記憶しています。

最初に聴いたのは「春と修羅」という合唱曲でした。

そこから信長さんの作品に数多く触れてきたんですね。

「新しい歌」や「思い出すために」などいろいろ聴いたんですが、

「くちびるに歌を」という曲を、

前述の東混で生で初めて聴いたときに涙がとめどなく溢れてきたんです。

一応以前に何回か聴いてはいたのですが、

生で合唱のみを聴くことに慣れてなかったこともあったのかもしれません。

 


くちびるに歌を

 

これからは定期的に合唱も聞きに行こうと思います!

想像力と対価 再び (基本プレイ無料の話)

以前このブログで「想像力と対価」というタイトルで書かせてもらいました。

等価交換の話だったり、伊坂幸太郎さんの小説の話だったり書いたんですが、
その中で、基本プレイ無料ゲームのことを少し書いたんですね。
あそこであまり語れなかったことを補完したいと思ったんですけど、
そのキッカケとなったのが、先日任天堂iOS向けに配信を始めたゲームです。

あと、つい先程Twitterで流れてきたブログも読ませて頂きました。
少し感情的に過ぎる気もしましたが、
それだけゲームというものを愛しているのだな、ということがひしひしと伝わってきて、
大いにうなずける内容だったんですね。
その中に書いてあったのが、
前述の先日配信を開始したゲームのレビューが相当ひどいものだったということなんです。
大手ネット通販でもその商品紹介ページには感想などを書くコメントやレビューがありますよね。
あまり参考にならない意見が多い、と私などは思ってて、
やっぱり自分で購入して試さないとその商品の真価はわからないものと割り切ってるので、
基本的にああいうレビューは見ないようにしてるんですよ。

商品に対する不平不満ならまだ分かるんですが、
その商品の梱包や配送への不満などをそこに書いている人が結構いて、
そういう「商品とは全く関係ないところで低評価をする」ことが当たり前のようになってるので、
ああ、レビューってほんとうに参考にならないな、と改めて思ったんですが。


基本プレイ無料ゲームの利点は、
スマホiOSAndroid)とネット環境さえ整っていれば、
誰でも気軽に始めることが出来ることだと私は認識しています。

ただ、その「基本プレイ」ってのがなかなかの曲者でして。


今からそれほど遠くない昔の話です。
ゲームをするためには据置機や携帯機などのゲーム機を買う必要があって、
遊びたいソフトを遊ぶためにはある程度の投資が必要でした。
そのゲーム機でしか遊べないゲームや、
多くのゲーム機でマルチに発売されたゲームなどいろいろとあったんですが、
そういうことが弊害となって、
ゲームハード論争、というアホらしい痴話喧嘩みたいなのも発生したみたいですけどね。
比較検討するならともかく、比較も検討もせずに、
根拠のほとんどない論争を未だにやってるらしいですけど、
そういうのを見ているほど私も暇ではないので、ああいう輩はスルーしてます。

この当時、まあ今もそうなんですけど、
ゲームは基本的にはパッケージで売られています。
ダウンロード版というのもありますが、基本的にはパッケージと同等の扱いと思います。
つまり、ゲームは基本プレイも含めてすべて有料だったんですね。
私のようなアラフォー世代もそうですし、私よりも下の世代もそういう認識が強いはずです。


ゲームを作る会社は「開発」に時間と労力をかけて、
それで完成したゲームをお客さんが「購入」します。

作ったものを購入する。

例えば、ラーメン屋に行ってラーメンを注文して、
店主が腕によりをかけてラーメンを作りお客さんである我々がそれを食す。
事前に食券を買うシステムであれ、後から伝票をレジに持っていくシステムであれ、
どちらにしても、作ったものに対して対価を支払うというのは、
考えてみたら普通に我々がやっていること、でもあります。


今回のゲームのレビューっていうのを私は見てません。
なのでどういう意見が書かれているのかわからないんですが、
先述のブログの内容を見てみると、
「高い」とか「全部無料じゃないのか」といった声があったみたいです。

では、考えてみましょう。

「高い」と発言しているということは、
他のゲームをプレイしている、または過去にしていた人ということになります。
そうでなければ比較検討が出来ませんからね。
具体的に何と比べて高いのでしょう。

「全部無料じゃないのか」と発言しているということは、
他のゲームは全部無料である、という認識を持っていることになります。
そうでなければ、こんな言葉が出てくるわけがないですからね。


私はそのゲームをプレイできる環境にない人です。
そして、ゲーム内容については動画などで少しかじった程度です。
だから、そのゲームが面白いか面白くないかを判断できる立場にはありません。
というわけで、この任天堂が配信したゲームが、
その金額に見合ったものなのか見合ってないものなのかは、
それをプレイされた個々人に委ねられる結果になるわけです。
なので、「高い」と書かれている人の判断を咎める理由は私の中にはないわけです。

「全部無料じゃないのか」「全て無料で提供しろ」といった声については、
それも個人個人の意見なので判断を委ねるしかない、とは思いません。
ラーメン屋の例を書いた通り、完全無料で出来るゲームなど存在しないからです。
広告だったり何かしらの仕組みがあって、我々が支払いをしないようにはなってますが、
その実、メーカーにはその何かしらの仕組みで収益が入っています。
じゃあ、この任天堂が配信しているゲームにも、広告を出せばよかったのでしょうか。
そうしてゲームをする側に負担を一切かけない仕組みにすれば良かったのでしょうか。

任天堂がそんな選択をするとは私には思えません。
いろいろと検討をしていって最終的にこういう形でリリースをしたのだと思ってます。
そしてその判断は間違っていないとも思ってます。


事前にこのゲームについては買い切り型であるとアナウンスされています。
無料で3つのステージが遊べる、というだけでも相当過剰奉仕であると私などは思うのですが、
そこの認識は個人個人で違うのでそこは別にいいです。
ただ、「この程度のゲーム、無料じゃなきゃやらない」という意見は、
どう考えてもおかしいと思わざるを得ません。

こういう考え方をしてしまう、ということ自体が、
私からすると「基本プレイ無料ゲームの弊害」であると思っているんですけど、
この程度、というのは具体的にどの程度なのか、
じゃ、どの程度ならお金を払うのか、そのあたりを詳しく聞かせてほしいです。


ちょっと見方を変えてみます。

任天堂が開発をした、というだけでアンチ任天堂側には格好の獲物であるはずです。
何か欠点を見つけてそこを徹底的にたたき続ける。
今回の買い切り型での配信なんて、
アンチという狼に肉片をたくさん投げ入れているようなものですから。

たたくことが目的と化してしまい、内容のないクレームとなってしまいます。
実際に大手ネット通販のページでも、
アンチが書き込んだと思われる不当でどうしようもないレビューが散見されてるみたいです。
今回のゲームのレビューでもそういった人が少なからずいる可能性もありますよね。


話がそれそうなので戻します。


高校生もそうですけど、最近では小中学生も持っているスマホ
まだお小遣い制でそれほど自由に使えるお金がないお子さまが大半かと思います。
そんななかでのあの金額です。そりゃ驚きます。
任天堂が誇るあのキャラクターのゲームですから、ネームバリューは申し分ないですし、
それだけ期待も大きかったんだろうと推察します。
事前にアナウンスがあったとはいえ、
配信日当日、あるいはダウンロードしようとしたその時にその事実を知った方もいることでしょう。
だからこそあれだけの拒否反応が起こってしまったのだ、とも考えられます。


再三申し上げているとおり、ゲームは無料ではありません。
「基本プレイ無料」と書いてはいますが、すべて無料ではありません。
ガチャといわれる有料クジのようなシステムで、
5桁や6桁の投資をされた人も数多くいると聴いたことがあります。

私はミストウォーカーというゲームメーカーが提供しているスマホゲーのみやってます。
課金はしたことはありません。完全無料で楽しんでます。
だから、スマホゲーにそれだけ課金をしている人がいるというのもすごいと思いますし、
私も面白いと判断したらきっと課金を続けてしまうだろうと思っているので、
これ以外のスマホゲーは手を出さないようにしています。
「基本プレイ無料」のこわさをまだ知らない、スマホゲー初心者です。

でも、きっと環境が整えば、任天堂の配信したゲームもやりたいと思いますし、
それで手応えがあればたぶん躊躇なく1200円という金額を支払うでしょう。

商品価値を決めるのは購入する我々の側だとは思いますし、
評価をするのも我々購入者だと思います。
ただ、ゲームは無料ではない、という認識だけは持ってほしいと思いますし、
スマホゲームだけがゲームではないということも考えてみて欲しいです。





はぁ・・・おかたい文章書いたら肩がこりました 笑
でも、言いたいことの半分も書いてませんけど・・・^^;



Ray Bryant / Alone At Montreux 【ジャズのススメ 16】

ジャズピアノソロプレイヤーといえば、

キース・ジャレットであったりチック・コリアであったり、

という方々を想像する方も多いと思います。

どちらかと言うと私はソロピアノでジャズを聴くことがあまりないんですよね。

ベース、ドラムスが加わった三人組での演奏(トリオ)が多いと思います。

聴かないわけじゃなくて、比率としてやや低めというだけなので、

数で言うと相当数聴いています(笑)。

 

レイ・ブライアントもまたソロプレイヤーとして有名です。

そんな彼の傑作アルバムが「アローンアットモントルー」です。

 

アローン・アット・モントルー

アローン・アット・モントルー

 

 

インパクトのあるジャケットが印象的ですが、

内容もこのジャケットに負けず劣らずパワフルです。

一曲目のGotta Travel Onからエンジン全開、楽しい気分にさせてくれます。

 


Gotta Travel On (Ray Bryant Alone At Montreux)

 

あと、Until It's Time For You To Goは聴いてて少しおセンチになれます。

これだけヴァリエーションに飛んだソロピアノアルバムですから、

やっぱり買って聴いて欲しいところです。

 


Until It's Time For You To Go[Live Version] - Ray Bryant

 

ゼルコンとマナーのこと

というわけで、前回のブログの後半に記載していた愚痴をこちらに持ってきました(笑)

純粋に感想を求めている人が多いってことも考慮したんです。

前にも、金管楽器とピアノのデュオライブのことを感想に書いたときに、
ちょっと嫌なことをされたので、そのことを書いてしまって、
後から後悔して、その部分をすべて削除してしまったといういきさつなどもあり、
なるべく感想は感想、愚痴は愚痴、と分けて書かないと、と思った次第です。


ゼルダコンサート、素晴らしい演奏会であったことは事実なのですが、
あまり褒めちぎりすぎるのもあれなので、少し気になったことを。
といっても演奏面でのことではなくて、お客さんのマナーのことです。
演奏に関しては何も言うことがありませんので。


で、ここから嫌なことを書きますので、
見たくない方はここでPKサヨナラしてくださいね。




















































以前のブログでも何度か書いたことなんですけど、
私がよく行くクラシック音楽のコンサートでもよくいらっしゃるんですよ。
照明が落ちて暗い中で、何故かチラシを見ている人が。
しかも演奏の合間に見るというのであればまだ分かるんですが、
演奏が始まってしばらくして、何故かチラシを見たくなるみたいなんですね。
あれ、どういう心境の変化なんでしょうね。
私は演奏を聞きに来ているわけであって、
とある方が激しくチラシをめくっている音を聞きに来たわけじゃないんですけど。

あと、プログラムを指先などで叩いている人。
あの音も結構響いてました。

そして、極めつけとも言えるのがアメです。
雨、じゃなくて飴です。
クラシック音楽のコンサートでもよくいらっしゃるんですよ。
演奏中にも関わらず、喉の調子が悪いのかなんなのか知らないですけど、
唐突に飴をカバンからひとつ取り出して、その包み紙を開けて飴を口に放り込む方が。
比較的年配の女性に多いこの行為、昨日のコンサートでもいらっしゃいました。
私の席の前方、5列くらい前だったと思うんですけど、
そこでそんなに年配とは思えない女性(らしき方)がカバンから何かを取り出して、
それを口に放り込んでいるのが。

たしかにホール内は乾燥しています。のどが気になることも十分わかります。
私も公演中はのど飴をなめていましたが、
それは事前にちゃんを準備していたものですし、
公演が始まる前や休憩中にきちんとその作業を行ってます。

演奏中に、しかも堂々とそういうことをできる神経にも驚きますし、
それを普通のことと認識しているというのにも驚きます。

「演奏中はなるべく音を立てないようにする」というのはマナーですし、
咳やくしゃみなどの生理現象が起こる場合でも、
口にタオルやハンカチを当てるなど、音がホールに響かないように配慮する、
ということを、きちんと公演のプログラムなどに記載しているホールも存在します。

我々がいるのはホールであって、あなたの家の部屋ではないんです。
日頃何を食べようが何を言おうが知ったこっちゃないんですが、
せめて演奏会の演奏中だけは静かにきいて欲しいと思います。


あと、演奏中の私語がとても多かったです。
幸いなことに私の周りの方は静かな方が多かったので良かったんですが、
演奏中にもかかわらず、普段と変わらない声音で喋っているのを、
私のセンサー(耳)が察知しました。
感想を話したくなる気持ちもわかります。でも、それは演奏前後にやるべきです。
演奏中にやると周りに迷惑がかかりますので、やめてください。


あと、平気な顔をして会場内を撮影されている方も多かったです。
「会場内撮影禁止」とロビーにも張り紙がありましたし、
開演前にもアナウンスはされていたんですが。
日本語分からない人が多かったんですかね。
「会場内が禁止だから」という理屈で、
ホールに入るドアの外から会場内を撮影している方もいました。
どういう理屈でそうなるのか教えてほしいところなんですけどね。
そんなにホール内を撮影したかったんでしょうかね。
Twitterなどでゼルダコンサートの感想を上げられている方の中にも、
普通に会場内の写真をUPされている人が多くいらっしゃったようです。

私が今年行ったバンプのライブでも撮影は禁止だったんですけど、
普通に会場内でスマホをかかげてシャッターを切る方がたくさんいました。

ほんと、日本語がわからない方が多くいらっしゃるようで・・・


こういうマナー違反行為をやっている当人は気づかないんでしょうけど、
周りにそういう違反行動ひとつひとつが見られているという意識は持っている方が良いです。
自分さえ良ければ、という勝手な人が多いというのもありますけど、
スタッフさんももう少し目を光らせる必要があったのではないかなと。


スタッフがらみでいうと、入場時の列形成や事前物販時の列形成、
あとは、開場後の物販の列形成などを見ると、スタッフの対応もちょっとなぁ、
と思う場面が結構ありました。
人数が少なかったからなのかもしれませんけど、
こういうゲーム音楽のイベントでの列形成の対応って結構重要です。
会場に来てどこに並べばいいのかわからない、
だからロビーのそこここにたむろしてしまう、
で、人が多くなってきてようやくスタッフが動き出す、
すると後から人が先頭近くに並んでしまって、
というのでは先に来た方にも不公平感が出てきてしまうんですよね。

昨日のゼルダコンサートの入場列のときにも、
当たり前のように割り込みをされてきた女性2人組がいらっしゃいました。
割り込みされた側の男性と女性のかたが困惑されてましたが、
特に注意などをするでもなく、泣き寝入りという形になってたみたいです。

こういうのって、ちゃんとスタッフ側で対応すべきだと思うんですけどね。
もちろんスタッフもギリギリの人数で運営されていると思うので、
隅々まで見ることは無理なのかもしれませんけど。
でも、観客の列形成に関しては早い段階で何かしらのアクションが欲しいところですね。


とまあ、思いつくままにマナー違反の話をしてみました。
こういうことをされているのはほんの一部の方ですが、
そのほんの一部の人たちの行動如何により、
今後のゲーム音楽のコンサートの仕様にも悪影響が出ることも考えられます。
(規制が厳しくなったりする可能性もあります)

気持ちよく演奏を聞き終えて、気持ちよく会場をあとにしたいじゃないですか。
それで当日知り合った人たちと感想戦をして夜明かししたりしたいじゃないですか。
感想戦はなくても、演奏会での感動を胸いっぱいにして帰路につきたいと思いませんか。
少なくとも私はそう思います。

だからこそ、演奏会での配慮は忘れてほしくはないんです。


あと、宣伝になりますが、
演奏会でのマナーについては私のブログでも何度か書いておりますので、
よろしければご覧いただけると幸いです。

拙文失礼しました。

ゼルダの伝説30周年記念コンサート(12/14名古屋公演)へ行ってきた


すでに昨日のことを頭から追いやって、仕事しながらこれを書いてるんですが、
いろいろとこまごまとしたことはあったものの、とても満足のできるコンサートでした。

さすがに今朝早く起きて名古屋駅から新幹線で東京にとんぼ返りしたので、
かなり疲労が蓄積されているんですけど、
思い起こせば、海外出張からの帰国当日にクラシックのコンサートとか行ったりしてたので、
こういうことに慣れている、と思われがちですが、
すでにアラフォーなので、さすがに身体がついていきません・・・(笑)



ゼルダの伝説 30周年記念コンサート 名古屋公演
2016年12月14日(水)
開場18:15 開演19:00
日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

指揮:竹本泰蔵
演奏:セントラル愛知交響楽団
合唱:ハイラル合唱団
司会:青木瑠璃子

(以上、敬称略)



プログラムはこちら。


実を言いますと、先行抽選で京都公演のマスターシートが当選していたんです。
いの一番に聴けるチャンスだったのですが、
行くつもりだった日が諸般の事情でだめになり、
京都公演を断念するしか無かったんですね。

たまたま知人が名古屋公演のマスターシートに当選していて、
その知人も、やはり事情があって名古屋公演に行けないということがわかり、
双方ともに日程面で一致したこともあって、チケットを交換したんです。
私も10月以降の土日がほぼ埋まってしまっている状況で、
平日開催の名古屋公演に行けるというのはまさに渡りに船だったんですね。

結局それからしばらくして大阪追加公演(平日開催)が決まったんですけど(笑)

そして、前回のブログでも書いた「ゼルダオフ会」へと参加し、
ゼルダ愛を再確認したところで、コンサート当日を迎えることとなりました。

※ちなみに名古屋でゼルダオフ会に参加されたお一人と遭遇しお話することが出来ました。とっても嬉しかったです。


プログラムを見てみると、シリーズからまんべんなく選曲をされているのがわかります。
最新作の「トライフォース三銃士」や「神トラ2」も入ってますし、
プログラムからは判断がつきませんけど、
あの名作「夢を見る島」やDS版のゼルダシリーズからもメドレー形式の一曲として演奏されました。
パンフレットの後半で、
ゼルダ音楽のオーケストレーションをされている横田さんが、
前回演奏できなかった曲目を盛り込んだ、と書かれていたので、
やはりファンが声を上げ続けることも必要なんだなと、この時思いました。
ただ、声を上げ続けすぎるってのもどうかとは思うんですけどね・・・(笑)


ステージの中央上部に巨大なモニターが設置されており、
演奏が始まるとそこにゲーム動画が映し出されるようになっていました。
最初の曲目「ハイラル城」では最初にSFC版の映像が映し出され、
そこからシリーズに出てくるハイラル城の映像が次々と出て来る、といった感じです。

最初の「ハイラル城」から、その映像のせいかもしれませんが泣いてしまいまして。
次の「ゼルダ姫のテーマ」から、そして前半ほとんど感涙にむせんでました。

泣いてる人結構多かったですね。私の隣にいた女性もハンカチずっと握りしめてましたし、
周りでも鼻をすする音が結構聞こえてきました。
そりゃまあ、あの映像と音楽を見るとそうなっちゃいますよね。

風のタクトメドレーは、以前のオーケストラコンサートでも流れました。
今回の名古屋公演だけなのかどうか分かりませんが、
打楽器の音がやけにクリアに大きく聞こえてきたんですよ。
CDや以前の演奏とは少し違った聞こえ方がしたので、新鮮に聞こえました。
個人的には「スタッフクレジット」の曲が大好きで、
それを生で聴けたのもとても嬉しかったですね。
スタッフクレジットの曲の話をするととても長くなるのでここでは書きません・・・


前述の横田さんの言葉をまた借りてしまうんですが。

今回のコンサートは2000人規模のホールで行われています。
前回のムジュラの仮面の発売記念のコンサートは東京国際フォーラムでした。
あそこは5000人規模の人数が入るので、
こういう大規模なコンサートにはうってつけではあるのですが、
ホールが大きすぎることもあって、電子機器などを使用して音を増幅しないと、
ホール全体に音が響き渡らないという致命的な欠点があるんですね。

オーケストラの生音を直接客席へ届けるためには、
2000人規模のホールが適正であるということになります。
なので、今回の30周年記念コンサートは、
いわゆるクラシックのコンサートなどが行われることが多いホール、
つまり、オケの生音をホール中に響かせることが出来るところを選定したのだそうです。

前回のコンサートも良かったのは良かったんですけど、
音質という面ではあまり良くなかったかもしれないな、とは正直思ってました。



組曲オカリナメロディーは、
時のオカリナムジュラの仮面に出てきたオカリナのメロディーを、
司会の青木瑠璃子さんの楽器紹介とともに演奏するという趣向です。
どれもこれも思い入れの深いメロディーではあるのですが、
「いやしの歌」を打楽器で演奏するというのは面白いと思いました。
あと最後に演奏された「サリアの歌」の優遇っぷりに笑いながら、
でも感動して泣いてました(笑)
(サリアの歌のみ、フルオケ合唱付きで演奏されたのです)


今回演奏を担当されたセントラル愛知交響楽団なんですけど、
演奏のクオリティ高かったですね。
実はオケのメンバーが楽譜を見るときに使っている譜面台なんですけど、
そこが緑色になってたんですね。そう、ゼルダカラーの緑です。
すごく粋なはからいで、そこもすごく感動しました。
あ、ちなみに言うと司会の青木瑠璃子さんも緑のドレスを着られてました。
さすがゲーマー声優です(笑)

そして、指揮の竹本さん。
こうしたゲーム音楽の演奏会でたびたび指揮をされている方です。
昨年まで毎年公演されていたゲーム音楽コンサート「PRESS START」でも指揮をされていたことは記憶にあたらしいところです。
その竹本さんの指揮がとにかくかっこいい。
オケへの指示を的確にしながら、でも舞踊のように見えるくらいに指揮ぶりがきれいでした。
その上イケメンですから、女性ファンのハートもがっt(以下略)

後半のプログラム、時のオカリナの「ハイラル平原」で、
ひょんなことから作曲者である近藤浩治さんが最後に少しだけ指揮をされたんですけど、
その演奏後に竹本さんが、
「私より上手く指揮するのはやめてください。やりにくくなりますから」
と冗談交じりに仰って笑いを誘ってたんですが、
確かに近藤さんの指揮ぶりもとてもかっこよかったです。

竹本さんも近藤さんもとてもステキでした!!!



前半の話に戻ります。

「ボス戦闘曲メドレー」は、テンションがずっと上がりっぱなしでした。
もうとにかく楽曲がかっこいい、選曲も良い、そして迫力がすごい。

時のオカリナ「中ボス戦闘」

時のオカリナ「恐竜系ボス戦闘」

風のタクト「モルド・ゲイラ」

大地の汽笛「ボス戦その2」

トワイライトプリンセス「ボス戦その2」

という計5曲のメドレーでした。
まあ、風のタクトのモルド・ゲイラはやっぱりいいですよね。
司会の青木瑠璃子さんが「あのチキチキも聴けます」と演奏前に仰ってましたし(笑)
合唱の方々がチキチキ言っているのもすごかったです。
あと、何より大地の汽笛の曲をオケで聴けたってのがもう嬉しくて。
しかも大好きなフリブレイズとイワントスとの戦闘曲。そりゃ興奮しますよね。
映像とあいまって号泣しかけました。
そこへとどめのトワプリのボス曲です。
マグドフレイモスの映像と相まってこちらも号泣。この時点ですでに涙流しすぎてます。
ああ、このメドレーは興奮しっぱなしでした。演奏も迫力があって素晴らしかったです。


そしてその後です。
神々のトライフォース2&トライフォース3銃士メドレー」ですね。
神トラ2は2日半でクリアしてしまったんですが、
音楽がとても印象に残ってます。ロウラル城とか特に。
あと、大好きなのがマザーマイマイの曲でして。
この2曲を聴けたというだけでも感動モノでしたが、
それに3銃士の曲まで入ってるという、
海鮮丼にハンバーグとステーキ載せました、くらいのてんこ盛り具合で、
やっぱり涙流してました。


映像の力ってやはり大きいですよね。
竹本さんも映像スタッフもタイミングを合わせるのに大変だったと思いますけど、
映像と音楽双方で感動が倍加したんじゃないかな、と思うんですよ。
私は今回1階の後方のど真ん中にいたんですが、
画面が少し小さく映っていて細かい文字までは読み取れなかったんです。
それでもプレイ動画を見て瞬時にその世界へ没入することが出来ました。
今後もゼルダコンサートを定期的にやっていただくのだとしたら、
全部じゃなくても良いので、ところどころに映像があると嬉しいかもしれません。


前半最後は「スカイウォードソードスタッフロール」です。

話が前後して申し訳ないんですけど、
ゼルダオフ会でこのスカウォ好きな人が多かったんですね。
というか、スカウォに出てくる「ギラヒム」というキャラが好きな人が(笑)。
まあ私も嫌いではないんですけど、やはり憎らしさのほうが先にきてしまいます。
映像にギラヒム出てた気もしますが、
ゼルダとリンクのシーンが印象的になるような構成となっていたためか、
他のところがおぼろげな記憶になってます・・・

スタッフロールをそのまま映像として流すのではなく、
スカイウォードソードの場面を再構成したものとなっていたので、
脳の奥の記憶をくすぐられる感じがしてとても嬉しかったですね。
スカイウォードソードも思い入れの強い作品ではありましたので。



前半はここで終了です。

あ、そうそう、ロビーに楽譜が展示されていたんです。
指揮者用の楽譜だけではなくパートごとの楽譜も公開されてました。
というわけで少しご紹介。





あえて細かいところは見えないように絶妙な距離感で撮影してみました(笑)。


そしてブログ最初に掲載したコンサートのパネル。
これを撮るために撮影待ちの行列に並んだ人も大勢いらっしゃいました。
あとは物販コーナーですね。
私は開場前の事前物販に並んでほしいものは買えたのですが、
開場後の物販はかなりすごい行列になってましたね。
コンサート始まってからちらほらと途中入場される方もいらっしゃったくらいですから。


さて、後半ですね。


最初に演奏されたのは「ゼルダの伝説30周年シンフォニー」。
ゼルダシリーズでこれまであまり演奏されなかった楽曲を集めて、
メドレー形式にしたものなのですが、これが本当にすごかった。

リンクの冒険「神殿」

大地の汽笛「汽車フィールド その2(メインテーマ)」

ムジュラの仮面「クロックタウン(1日目)」

神々のトライフォース「裏の地上BGM」

夢を見る島「タルタル山脈」

夢を見る島「かぜのさかな(エンディングバージョン)」

リンクの冒険や神トラの楽曲も良かったんですけど、
大地の汽笛のフィールド曲やムジュラの仮面のクロックタウンなど、
あまり演奏されてない楽曲が入ってて嬉しかったです。
クロックタウンの曲の時、画面に「最初の朝」と大きく文字が表示された時、
会場のそこここからかすかな笑い声が聞こえてきたりしました。
そして何と言っても「夢を見る島」の楽曲です。
タルタル山脈は人気の楽曲ですし、かぜのさかなも同様ですね。
しかもエンディングまでちゃんと流してくれたのは本当に嬉しかったなぁ。
ここでもう隣の人と号泣しまくりでした。



とこの演奏の後、ゲストが登場されます。
ファミコン黎明期からマリオやゼルダに関わられている手塚卓志さん、
そして同じく黎明期からプログラミングなどで関わっている、
株式会社SRDの代表取締役社長をされている中郷俊彦さんです。

ちなみに、中郷さんは大阪公演につづいて二度目のご出演だとか。
緊張されているようでしたが、軽妙なトークを聴くとそうでもない気もしました(笑)

このお二人の初代ゼルダの開発秘話がとても興味深かったです。
ステージ上の画面に当時の資料が映し出されて、
それに応じてお二人の話がとても面白かったんですよ。

宮本さんや手塚さんが中郷さんに無茶振りをしたお話や、
ダンジョンのマップが当初予定していた半分の容量で出来上がり、
それのお陰で裏ゼルダが作成されたといったお話も聴けました。
またその後、名古屋公演限定だと思うのですが(違ってたらすいません)、
初代ゼルダの伝説のタイトル画面の色指定の資料や、
その後にスクロールで出て来るアイテム群の設定資料など、
中郷さんがお持ちになった資料を、映像越しではありましたが見ることが出来たのは、
とても貴重な経験でした。席が後ろの方で細かいところまで見えませんでしたが。


そして、貴重なお話の後は演奏へと戻ります。
ゼルダの伝説小品組曲」です。
この楽曲の詳細はパンフレットにも載ってないんですけど、だいたいわかりました。
ここでは書きませんけどね(笑)。
Twitterやブログなどで正解を書かれている人が多いのでそちらを参照ください(笑)

嬉しかったのはファンファーレなどの短い音楽が多めに流れたことと、
町長会議とか、リンクが中庭に潜入するときのほんわかした音楽(タイトルわからんw)など、
レアな音楽をオケで聴くことが出来たことですかね。


次は「ゲルトの谷」です。
名曲です。
ただ、この曲ってギターありきの曲だと私は思ってて、
こういったオーケストラコンサートには不向きな選曲なのかな、と感じてるんです。
確かにこの曲大好きですし、あそこの脱出イベントで苦労したこともあって、
曲自体への思い入れは高いんですけどね。
あ、でも、アレンジ良かったですよ。


時のオカリナから「ハイラル平原」です。
司会のリンク、じゃない、青木瑠璃子さんから説明があったんですが、
この曲は、お客さんも参加して欲しいとのことでした。

最初の方に紹介したプログラム、これ表は白い色で文字が書いてあるんですけど、
裏はこうなってます。


ゼルダカラーの緑色なんですね、これ。
つまり、この裏表の2色を使用してステージ側へ意思を伝える、というわけです。

時のオカリナハイラル平原という曲は、インタラクティブに作られてまして、
敵が近づいてくると緊迫感のある音楽に、
なにもないところでじっとしていると平和な旋律に、
と場面に応じて曲調が変わるという斬新なシステムになってるんです。
こういうのを考えた近藤さんもすごいんですけど、
これを実際に生演奏でやってみようってのもかなりすごいですよね。

近藤さんがマスターソード(レプリカ)を持って登場したんですけど、
この近藤さんがマスターソードをかかげたときに、
我々観客が先程の2色で意思を伝えるわけです。
緑なら「戦闘」、白なら「平和」ということですね。
その時お客さん一人ひとりが次の展開をこうしたい、と思った方の色をかかげるわけです。
そしてそれを近藤さんが確認して、多い方の色を選択、それを指揮の竹本さんに伝えます。
竹本さんは曲が切り替わる前に、赤色や白色などのスカーフを摘んでオケに見せることで、
次の展開を指示するということになります。

ちょっと説明がわかりにくいですかね・・・

要するにアンケートを取ることで好戦的か厭戦的かの展開を決めるということです。
これが面白かったんですよ。近藤さんの仕草の一つ一つも面白かったですし、
その近藤さんが竹本さんに色を伝えるときのやり取りも面白かったですし、
そのやり取りを見ているお客さんの様子もとても面白かったです。

そしてこの後、前述の通り、竹本さんがタクトを近藤さんに渡して、
(というかそもそも竹本さんはタクト使ってないんですけどね)
近藤さんが最後にかっこよく指揮をして曲がしめられました。



「大妖精のテーマ」はハープの音色がきれいでした。
その演奏前の青木瑠璃子さんの紹介が印象に残っていて、
64版の大妖精が画面に大きく出てきたときに多くのお客さんが笑いをこらえてましたけど。
(青木さんが何を言ったのかは公演に行った人だけが知ってます)
歴代シリーズの大妖精が次々と登場する様は圧巻ではあったんですが、
私なんかは、神トラのセーブ画面とかタイトル後の選択画面の印象が強かったりします。



トワイライトプリンセスメドレー」は、もうだめでした・・・
名曲が数多くあって興奮したんですけど、
エンディング曲のところで、ミドナとのあのシーンが流れてきて、
もう涙腺がユルユルになっていた私にとどめを刺すかのような所業に、
思わず「よくやった、スタッフ」と喝采を送り続けてました(笑)。

最初のオープニングからもう涙腺がだめだったんですけど、
ミドナのテーマやハイラル平原の勇壮な音楽を聴くと、
記憶が呼び起こされて、自分の意識があらぬ方へと飛び去ってしまいそうでしたが、
なんとか踏みとどまりました。
ガノンドロフとの戦闘の音楽は合唱も加わり迫力がすごかったですね。
指揮をしている竹本さんも手振りに熱がこもっていたように感じました。
で、その後のミドナのシーンです。そりゃ泣きますよ。ええ、泣きますとも。
会場でも多くの場所から多くのすすり泣きの声が。
あのシーン、ゲームでも泣いたからなぁ、わたし・・・


そして最後は「ゼルダの伝説メインテーマ」。
初代ゼルダからオープニングと地上BGM、
そして神々のトライフォースからはタイトルファンファーレと地上BGMです。
この曲をプログラムの最後に持ってくる近藤さんと横田さんの意図に、
本当に泣きそうになりました。いや、泣きました。
名曲中の名曲ですからね、これ。
SFC版の神トラにも思い入れが強い私ですから、
あのファンファーレからの地上BGMは涙なしには聴けませんでした。

ってわたし、ずっと泣いてるな(笑)


そして、ステージ左手のバイオリン奏者の皆さん、そして竹本さんがステージ脇へ。
左手奥にあったピアノの姿があらわになったところで、
近藤浩治さんが登場し、ピアノの前へと座られます。
アンコール演奏ですね。

近藤さんが演奏されたのは、
カカリコ村~メインテーマ」の2曲メドレーです。
作曲者自身の手から紡がれるその旋律に、
もう枯れかけていた涙がどっと流れ落ちました。

このブログをここまで読まれた方の中には、
泣きすぎだろ、とひいている人も多いと思いますが、
私も自分でひいてます(笑)。

でもね、近藤さんの生演奏を聞ける機会なんてそうめったにないわけですよ。
だから貴重な体験をしているんだな、という感動が全身を駆け巡って、
気がつけば大泣きしてた、という次第です。

はい、言い訳です・・・


そして近藤さんの挨拶のあと、再び司会の青木さんが登場し、
「もう一曲聴きたいですよね?」と一言。割れんばかりの拍手。
指揮の竹本さんも戻ってこられて演奏されたのは、
来年発売予定のゼルダの新作「ブレス・オブ・ザ・ワイルド」のメインテーマでした。

ピアノコンチェルトの緩徐楽章を聴いているような、とても繊細なBGMです。
この新作の音楽監督をされているのは、
スカイウォードソードの「女神の詩」の仕掛けの生みの親でもある若井淑さんです。
確かにこのメインテーマ、一聴すると今までのメインテーマとは一線を画するものみたいです。
ゼルダの当たり前を見直す」という主旨で作られている新作ゼルダ
音楽も当たり前を見直しているようです。
ますます新作に期待が持てそうですね。


これですべてのプログラムが終了しました。
会場内では開場後同様、ゲームで使われた楽曲がランダム?に流れていました。
トワイライトプリンセスハイラル平原が流れ始めたときは思わずハッとしました(笑)



記事としては少し長くなってしまいましたが、
行かれてない方にもコンサートの良さが伝われば、と思います。

指揮の竹本さん、演奏されたセントラル愛知交響楽団の皆さん、
そして合唱のハイラル合唱団の皆さん、
司会の青木さん、ゲストの近藤さん、手塚さん、中郷さん、
そして、このイベントに関わられたすべてのスタッフの皆さん。
本当に素晴らしい演奏会をありがとうございました。
近藤さんも仰ってましたが、年に一回ぜひやってほしいです。
来年新作も発売されることですし、ぜひご検討のほどよろしくお願いいたします!!